日本国内の主要ソーシャルメディアの会員数推移をグラフ化してみる(2011年版情報通信白書より)

2011/08/24 12:00

ソーシャルメディア2011年8月9日に総務省は【情報通信白書】の2011年版を公開した。その多くは先日【携帯電話とパソコンの所属世帯年収別利用率をグラフ化してみる(2010年分データ反映版)】でも紹介・記事化した「通信利用動向調査」の結果を元にしている。その一方、他にも多彩な資料を元に覚えておくべき内容のデータを多数収録している。今回はその中から、日本国内において浸透を続けているSNS(ここではソーシャルメディアと同義とする)のユーザー数推移をグラフ化してみることにした(【該当ページ:第1章 ICTにより国民生活はどう変わったか(2)SNSの変遷】)。

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個々のユーザー数データは例えばmixiならば【mixiの現状をグラフ化してみる(2011年6月末時点)】、GREEなどなら【グリーとディーエヌエーによるテレビCMの多さの「なぜ」を”もう少しだけ”考えてみる】などのように、決算関連資料などを調べることで、有る程度の情報は得られる。しかし主要ソーシャルメディアについて複数社分を併記する形で、しかも公的機関による調査結果として提示されるのは珍しく、同時に貴重でもある。

元データでは別項目のブログ数の増加に合わせる形で2001年分からの値が収録されている……が、mixiやGREEのサービス開始は2004年、モバゲータウンは2006年、ツイッターの日本語インターフェイス展開は2008年以降のため、具体的な値の収録は2005年4月以降からしかなされていない。そこで今回のグラフも、2005年4月以降にしぼったものとする(最新は2011年2月、全社が毎月公開データを出しているわけではないので、発表された月のみのプロットグラフとなる)。

↑ 国内ソーシャルメディアユーザー数(万人)
↑ 国内ソーシャルメディアユーザー数(万人)

収録されている分での最新データとしては、mixiが2265万人、モバゲータウン(現Mobage(モバゲー))が2448万人、GREEが2383万人、ツイッターが1282万人。もっとも各ソーシャルメディアによってユーザー数特性は異なるし(例えばmixiなら直近データ2471万人中、一か月に一度以上アクセスしたユーザー数は1535万人に過ぎない)、利用スタイルなども別個のものなので、一概に同列視するのは、やや問題がある。

とはいえ、単純に各社(各サービス)の勢いを概算的に知るという観点では、このグラフは非常に役立つ。GREEの成長加速が他社よりも早かったこと、2010年に入ってからはmixi・モバゲー・GREEが三つ巴状態にあること、ユーザー数の伸び率という観点だけでみれば後社2社が優勢であることなどが見て取れる。またツイッターは他サービスと比べればユーザー数こそ半分程度でしかないが、順調な伸びを見せているのが確認できる。

白書ではこれらソーシャルメディアの利用者数の伸びについて「同じメディアを利用する人が増えれば増えるほど、多くの人とコミュニケーションを図る機会が増える”ネットワーク効果”が働くと考えられる。そのため、各ソーシャルメディアの利用者が、利用の満足度をより向上させるために、自らが利用しているサービスに非利用者を誘い込む動きがあったことが、利用者が増加した要因として考えられる」と分析している。

例えばmixiを始めた人が自分のリアルな知人に「ゲームで一緒に遊べるし、あのアニメの情報交換の場所もある。年賀状も贈れるし、カレンダーや日記とか便利な機能もたくさんあるから、はじめてみようよ」と紹介することで、自分自身のmixi上の利便性をも高めていくという具合である。【四人に三人は「我が身恋しや」な招待理由】のようなダイレクトな便益ではないものの、この”「ネットワーク効果」の増幅のため”という行動意欲・事由は、今後ソーシャルメディアの内面を検証する上で、そして今グラフの動きにあるような各サービスの成長ぶりを精査する上で、欠かせないキーワードといえよう。

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