5年で劇的変化、サイトへの書込み時間…携帯とPCでのサイト書込み時間の世代別変化をグラフ化してみる(2011年版情報通信白書より)

2011/08/23 06:16

携帯電話と時計総務省は2011年8月9日、2011年版の【情報通信白書】を公開した。その多くは以前【携帯電話とパソコンの所属世帯年収別利用率をグラフ化してみる(2010年分データ反映版)】でも紹介した「通信利用動向調査」の結果を元にしているが、他にも色々な資料を元に注目すべきデータを多数収録している。今回はその中から、携帯電話とパソコン(PC)に絞った、ウェブサイトなどへの書込み時間の変化を、世代別に見たデータに関してスポットライトをあてることにする(【該当ページ:第1章 ICTにより国民生活はどう変わったか(1)コミュニケーション行動の変容】)。

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「情報通信白書」では東京大学大学院情報学環編「日本人の情報行動」(5年おきに実施している定点調査)を元に、コミュニケーションツールを用いた主要ツールの利用時間の平均値を提示している。「全体シーン」、そしてその主要要素として「仕事シーン」「その他シーン」の計3項目における、一日の平均利用時間が示されているが、今回はそのうち「全体シーン」における、PC・携帯電話を使ったサイトへの書込み時間に関するデータを再構築する。

なお「情報通信白書」では「サイトへの書込み」という行為についてそれ以上の説明は無い。しかし他の項目での扱われ方(【ツールを使ったコミュニケーションは「通話」から「メール」「サイト」へ(2011年版情報通信白書より)】など)を見る限り、チャットやメッセンジャー、メール機能の利用以外におけるウェブ上の機能を用いた情報発信行為、具体的には掲示板への書込み以外に、ブログやソーシャルメディア上での書込み行為を含むものと認識して間違いは無い。

ウェブサイトの閲覧やメールのやり取りと違い、不特定多数の人に閲覧され得る「書込み」行為は、やはりハードルが高いようだ。パソコン経由での時間を見ても、平均時間は非常に短い。

↑ 全体シーンでの「サイトに書きこむ(パソコン)」時間の年代別変化(分/日)
↑ 全体シーンでの「サイトに書きこむ(パソコン)」時間の年代別変化(分/日)

30代以降は時間そのものは短いが、5年前と比べると伸びる傾向。これはパソコンの普及率が後押ししていると見てよい。一方で20代が大きく減っているのは、携帯への注力度が増したからだろう(それでも30-40代に近く、10代・50代以降と比べれば長め)。

携帯電話からの書込み推移を見ると、パソコン以上に劇的な変化が確認できる。

↑ 全体シーンでの「サイトに書きこむ(携帯電話)」時間の年代別変化(分/日)
↑ 全体シーンでの「サイトに書きこむ(携帯電話)」時間の年代別変化(分/日)

元々5年前は携帯電話の浸透率も今と比べれば「さほど」高くなく、ましてや専用のサイト、コンテンツも今ほど魅力的なものではなかった。

↑ 携帯電話普及率(総務省調査・単身者含む)
↑ 携帯電話普及率(総務省調査・単身者含む)(再録)

この5年間に携帯電話そのものの普及に加え、定額制の浸透で「通信時間を気にせずにアクセスできる」という利用形態の変化、携帯電話からの閲覧を前提としたブログシステムの提供、さらにはソーシャルメディアの展開など、「携帯電話から書き込んで情報発信する」というスタイルを後押しする環境整備が整いつつある。グラフ上の変化はそれらが反映された結果といえる。また50代の伸び率はややイレギュラー的な感はあるが、10代-20代の伸び率、及び利用時間そのものの長さは、各世代の携帯電話の立ち位置を改めて認識させてくれるというものだ。

やや蛇足ではあるが、データの抽出の切り口を変えて、2010年に限定し、パソコンと携帯電話それぞれにおける「書込み」時間を併記すると、次のような図になる。

↑ 全体シーンでの「サイトに書き込む(携帯電話・パソコン)」時間の年代別変化(分/日)(2010年)
↑ 全体シーンでの「サイトに書き込む(携帯電話・パソコン)」時間の年代別変化(分/日)(2010年)

やはり50代の携帯電話利用時間がイレギュラー的なものに見える。だが、それ以外は「若年層は携帯電話からの書込み」「中堅層以降はパソコンからの書込み」という流れのようだ。

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