【更新】40余年にわたる一世帯あたりの電力消費量推移をグラフ化してみる

2011/08/19 12:10

家庭の電気先に【最大電力発生日での一日の電力使用推移をグラフ化してみる】で挙げたように、「でんきの情報広場」経由で発見した、電気事業連合会が発行している【原子力・エネルギー図面集】のデータを元に、いくつか電力関係の歴史的データを取得・再構築してグラフを生成している。今回は「一世帯あたりの平均電力消費量の推移」について、グラフ化を試みることにする。

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単純に考えれば時代と共に電化は進み、電気消費量は増えていくように思える。テレビも大型化し、色々な調度品が電気を必要とするものになり、電気への傾注度は高まりを見せる。

一方で【四分の三は3人までの世帯、進む少人数世帯化…構成人数別世帯数の推移をグラフ化してみる(2009年分反映版)】などにもあるように、世帯を構成する人数は漸減傾向にあり、当然「世帯」単位で必要とされる家電数、容量も小さなものとなっていく(夫婦二人だけの世帯に大容量の冷蔵庫は必要ない場合が多いし、一人暮らしに16-18畳対象のルームエアコンは不釣り合い)。また、同じ家電でも節電技術は推し進められ、同様の機能を少ない電力でまかなえるようになりつつあるのが現状。

公開されているデータは「一世帯あたりの電力消費量の推移」を契約数(世帯数)単位の平均で、月ベースで表したもの。他の値と比較がしやすいよう、単純に12倍して年平均値を出した上で、グラフ化したのが次の図。

↑ 一世帯あたりの電力消費量推移(年度、契約口、kWh)(9電力会社平均値)
↑ 一世帯あたりの電力消費量推移(年度、契約口、kWh)(9電力会社平均値)

1970年には1世帯あたり年間1426kWhだったものが漸増。【テレビやパソコンなどの普及率をグラフ化してみる(下)……乗用車やエアコン、デジカメなど(2011年分反映版)】で解説している、エアコンの普及率などと比較すると、類似のカーブを描いており、非常に興味深い。

また各年の気候変動にも多少は左右されるが、1990年後半以降はほぼ横ばいとなり、この数年はむしろ漸減を見せている。これは2007年の金融危機・資源価格高騰に伴う、急速な省エネ促進の流れにそう形で、家庭向けの家電における節電効果の影響もあるものと思われる(無論上記で触れた世帯構成人数の漸減なども要因だが)。

なお直近のデータにおいて【主要国の電力消費量をグラフ化してみる(「2010-2011」対応版)】と比較すると、今件データははるかに小さな値を示している。2008年度分は今件では3466kWh、「主要国の電力消費量をグラフ化してみる」では8072kWhである。これは今回データが家庭用電力消費量の世帯平均値であるのに対し、「主要国の電力消費量をグラフ化してみる」では人口(世帯では無い)で単純に割っているからに他ならない。

どちらの値も、テーマとしている題材に対する算出方法・答えとしては正しいものであるが、単純比較は出来ないので注意が必要となる。

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