米ネット利用者の検索エンジン利用、若年層・高学歴・高収入ほど頻繁に使う傾向

2011/08/17 06:26

検索アメリカの調査機関【Pew Reserch Center】は2011年8月9日、アメリカにおけるインターネットサービスの利用性向に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうちインターネット利用者においては、検索エンジンの経験率は年齢や学歴などの属性に大きな影響を受けないことが分かった。一方で「頻繁に利用しているか否か」では、それらの属性が大きな違いを生み出している結果が出ている(【発表リリース】)。

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今調査は2011年4月26日から5月22日にかけて、18歳以上の人に対して電話(固定電話と携帯電話)でRDD形式(Random Digit Dialing、乱数で創り出した番号に電話をかける方法)によって選択された対象に、英語とスペイン語で行われたもので、有効回答数は2277人。回答時に利用した電話は、固定電話は1522人、携帯電話は755人。インターネットを利用している人は1701人。携帯電話保有者は1914人、ツイッターなどのソーシャルメディア利用者は1015人。さらに性別・年齢・教育経歴・人種・使用言語などの各種区分において、アメリカの国勢調査結果に基づいた調整が行われている。

以前【「電子メール」や「検索エンジン」は今でも大活躍・利用頻度はむしろ上昇】で示したように、電子メールや検索エンジンは昔も今も利用経験者率は高く、頻繁に使われる比率はむしろ上昇する傾向を見せている。

↑ 「昨日」サービス経験者(=頻繁利用者)(インターネット利用者限定)
↑ 「昨日」サービス経験者(=頻繁利用者)(インターネット利用者限定)(再録)

次のグラフは上記「電子メール」や「検索エンジン」のうち後者、「検索エンジン」の利用性向について、詳しく属性別の傾向を見てみたものだが、冒頭で触れたように「利用経験あり」の回答率は大体8-9割に収まっていて、属性別の差異は無いのが確認できる。

↑ 検索エンジンの利用性向(インターネット利用者比)(利用経験の有無と、昨日使ったか否か(=頻繁に使っているか))
↑ 検索エンジンの利用性向(インターネット利用者比)(利用経験の有無と、昨日使ったか否か(=頻繁に使っているか))

全社会比で考える場合、これに「インターネット利用の有無」をかけるので必然的に(インターネット利用率の高い)「若年・高学歴・高収入」の方が高くなるが、少なくとも「ネット利用者」という区分では、「検索エンジンの利用経験」は「誰もが皆使ったことがある」という一般常識のレベルに達していると判断できる。

一方で「頻繁に使っている」、言い換えれば「仕事、日常生活などの場面で常日頃から有効活用し、ライフスタイルの中に利用を組み込んでいる」人は、

・男女差は無し
・若年層ほど高利用率
・高学歴ほど高利用率
・高収入ほど高利用率

であることが分かる。それぞれの属性から想定されるプライベート、ワークスタイルの上で、検索エンジンの必要性を考えれば、理解はできなくもない。

そしてこの傾向は直上で触れたように、「全社会比」で考えた場合の「インターネット利用率」の傾向にほぼ等しいことが分かる。従ってそれぞれの傾向が累乗的に反映されるのだから、一般社会における「検索エンジンを頻繁に利用している人の割合」は属性の区分次第で非常に大きな差異となって現れることになる。

インターネットの普及でいわゆる技術格差、デジタルデバイドが拡大化する傾向にあるという話を良く耳にする。今件の「検索エンジンの頻繁利用者比率」の傾向も、些細な話ではあるものの、それを示す一つの傾向と見ることができよう。


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【アメリカのインターネット普及率と使わない人の理由をグラフ化してみる】

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