なぜ口コミ情報を書込むか、そこに「利益」と「情熱」があるからだ

2011/08/12 12:00

口コミの書込みマイボイスコムは2011年7月27日、インターネット上の口コミ情報に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、商品やサービスに関するインターネット上の口コミ情報(ソーシャルメディアやコミュニティサイトなどに書き込まれる情報、感想、レビューなど)を書き込む人は3割強に達していることが分かった。また「ポイント獲得」「割引」など、自分自身への便益を書込みの理由として挙げる人がもっとも多く、次いで「感想を誰かに伝えたい」という想いが続いている(【発表リリース】)。

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今調査は2011年7月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万2112人。男女比は48対52、年齢階層比は10代2%・20代11%・30代27%・40代31%・50歳以上30%。

同調査別項目では、インターネット上の口コミ情報について、消費者サイドの観点から「参考にしている」のは6割近くに達しているという結果が出ている。

↑ 商品やサービスの購入・利用の際に「インターネット上の」口コミ情報(ソーシャルメディアやコミュニティサイトなどに書き込まれる情報、感想、レビューなど)をどの程度参考にするか
↑ 商品やサービスの購入・利用の際に「インターネット上の」口コミ情報(ソーシャルメディアやコミュニティサイトなどに書き込まれる情報、感想、レビューなど)をどの程度参考にするか(再録)

適切な管理を行えば、それらの口コミ情報は商品の魅力を底上げし、購入誘引となりうる。当然、商品販売サイト側も多種多様な切り口で、ネット上の口コミが広範囲に多数行われるような環境づくりを推し進めることになる。

それではそれら口コミ情報を構成する、一人ひとりによって手掛けられる「口コミな書込み」は、どのような動機で書かれていくのだろうか。

↑ 掲示板やブログ、ソーシャルメディアに、商品やサービスに関する口コミ情報の書込みをするか。する場合は、その目的・理由は(複数回答可)
↑ 掲示板やブログ、ソーシャルメディアに、商品やサービスに関する口コミ情報の書込みをするか。する場合は、その目的・理由は(複数回答可)

もっとも大きな値を構成している項目は「書込みはしない」。元々インターネット周りの行動は「見ているだけ」が多数で、そこから「書込み」へは少数の人しか歩まないのが常だが、口コミ情報にしても同様ということになる。「無回答」も勘案すると、大体1/3が「口コミ情報を書き込む」というところか。

報償一方、書込みをする人における最大の動機付けは「書込みに対する特典を期待して」というもの。これは【四人に三人は「我が身恋しや」な招待理由】で紹介した、「他人をゲームに誘う最大の理由は、そのゲームの面白さを他人に知ってもらいたいからではなく、誘う事で自分に何らかのメリットが生じるから」という結論と同じ。やはり「我が身恋しや」はインターネット上の口コミ情報にも共通する、ネット上の(あるいは一般社会そのものにおける)真理なわけだ。

もちろんサービスや商品を利用、手にして、感激や衝撃を得た時、その想いを他人に伝えたいという「情熱」が沸き上がり、それを実践に移すというのも、ゲームの勧誘、そして実社会と同じ。このあたりの心境は【「共存を」40.40%、「閲覧するだけなら抵抗感ナシ」45.14%-動画投稿サイトの意識調査結果】でも触れているが、「良いモノは素直に他人にも伝えたくなる」という、純粋な善意からくるものである。第三位の「他人に役立つ情報を提供したい」、第四位の「不特定多数の人に知らせたい」もほぼ同義といえよう。



やや余談ではあるが、「書込みしない」「無回答」をのぞき、「書込みをする」人のみで母体を再構築した上で、その再構築母体内における、項目の選択率をグラフ化したのが次の図。要は「ネット上で口コミの書き込みをする人における、書込み動機の比率順位」(書き込まない層は除外)というもの。

↑ 掲示板やブログ、ソーシャルメディアに、商品やサービスに関する口コミ情報の書込みをするか。する場合は、その目的・理由は(複数回答可)(書込みを行う人全体に対する割合)
↑ 掲示板やブログ、ソーシャルメディアに、商品やサービスに関する口コミ情報の書込みをするか。する場合は、その目的・理由は(複数回答可)(書込みを行う人全体に対する割合)

ネット上の口コミ情報を書き込む人の4割近くは「我が身恋しや」で、1/3は「自分の想いを他人に伝えたいという情熱から」となる。見方を変えれば、書き込む環境を提供するサイドは、これら上位の項目をさらに活性化する仕組みを提供すれば、場のさらなる活性化を期待できるということだ。

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