すき家はセールスで客単価減少も客数プラス10.6%と大幅増加で売上増…牛丼御三家売上:2011年7月分

2011/08/06 06:30

[吉野家ホールディングス(9861)]は2011年8月5日、同社の子会社である牛丼チェーン店吉野家の2011年7月における売上高などの営業成績を発表した。それによると既存店ベースでの売上高は前年同月比でプラス0.6%となった。牛丼御三家のうち[松屋フーズ(9887)]が運営する牛飯・カレー・定食店「松屋」の同年7月における売上前年同月比はプラス8.5%、[ゼンショー(7550)]が展開する郊外型ファミリー牛丼店「すき家」はプラス6.7%の動きを見せている(いずれも前年同月・既存店ベース)(【吉野家月次発表ページ】)。

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吉野家は2010年9月から、メインメニューの牛丼より安価な「牛鍋丼」を発売、これが売上高アップに大きく貢献した。しかしその後は大きな新商品展開のイベントなども無く、「小鉢」も大きな影響は与えていなかった。7月末に至り、8月から「こく旨カレー」「旨辛カレー」の発売を開始すると発表しており、該当月以降の動向が気になるところではある。今回計測月の2011年7月においては、26日から期間限定の「牛丼並盛270円セール」を開始。しかし先月の「鰻丼」による客単価改善の勢いの方が大きかったようだ。しかしその分客数上昇率は低下。結果として売上高前年比は、先月より勢いが落ち込む形となった。

↑ 牛丼御三家2011年7月営業成績
↑ 牛丼御三家2011年7月営業成績

吉野家のカレー7月は【すき家となか卯で7月29日から期間限定・(和風)牛丼並盛250円へ】【吉野家が期間限定で牛丼値下げ・並盛270円に】にも示した通り、月末に三社のうちすき家と吉野家が、松屋は月初めに、主力商品の牛丼について値下げを行っている。すき家・松屋は短期間であることや他メニューで単価補完を行えたためか客単価の変移はさほどないが、吉野家は相変わらず客単価が大きく減退。結果として売上の頭を押さえている(絶対金額の差異では無い事に注意)。

吉野家「だけ」で見ると客単価のマイナスぶりは少しずつ改善の兆しを見せているが、これで前年同月比マイナスは13か月連続となり、このマイナス値が売上の低迷の主要起因となっていることは否定できない。直近一、二か月で見ても、鰻丼はあくまでもメインには成りえず、主力商品の牛丼の低価格化は客単価の減少に大きく影響しつづけている。

7月分を各社一言ずつでまとめると「吉野家…鰻丼で客単価少々は改善するもまだ上昇余地は大きい」「松屋…大きな変化なし」「すき家…セールスで客単価減少も客数大幅増加で売上増」という形になる。

↑ 牛丼御三家売上高推移(既存店)(前年同月比)(2006年1月-2011年7月)
↑ 牛丼御三家売上高推移(既存店)(前年同月比)(2006年1月-2011年7月)

すき家の客数増加は今年に入り勢いがやや衰えているものの、それでもなお2009年12月以降、毎月前年同月比でプラスを維持している。既存店(1年前にも存在していた店のみ)での売上であることを考えれば、店舗数の拡大とは関係が無く、純粋に営業努力のたまものといえる。

店舗数ではすでにすき家がはるかに吉野家を超える形となったが、今でもなおすき家の拡大戦略は続いている。7月における6月からの店舗増加数は27件・先月比プラス1.7%となっている。「既存店」云々とは別に、「良く見かける店舗」という安心感・安定感・確実性が、客数増加の一因なのだろう。

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