やや大きめな上昇を見込む意見増加(2011年8月個人投資家動向)

2011/08/04 06:43

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2011年8月2日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2011年8月分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は前回同様に上昇の動きを見せている。株価の先行きに対しては、小幅な上昇を見込む意見がもっとも多く過半数に達しているのに違いは無いが、やや大きめな上昇を見込む意見が増えているのが確認できる。

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今調査は1000件を対象に2011年7月19日から7月20日に行われたもので、男女比は75.4対24.6。年齢層は40歳代がもっとも多く29.7%、次いで50歳代が27.7%、60歳以上が26.9%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く29.6%、500万円-1000万円が19.5%、300万円-500万円未満が14.1%と続いている。投資経験年数は5年から10年未満がもっとも多く33.1%を占めている。次いで10年から20年未満が28.9%、20年以上が25.8%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く47.7%と半数以上を占めている。ついで配当や株主優待が25.6%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は56.6ポイント。前回から10.8ポイントの上昇。3か月後の日経平均株価の見通しについて「1000円程度上昇」の回答率が55.8%と最も多いが、「2000円程度上昇」は9.8ポイントのプラスとなり、大きな上昇を期待する意見が増えている。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」を挙げる人がトップに。「為替動向」が大きく増加。
・魅力的な業種は「素材」「資本財・その他」の順。「金融」「運輸・公共」「消費」はマイナス。
・ドル円相場は前回より円高に振れるとの考えが前進。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。「株式」のDI値は増加。
という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も前回同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[ソフトバンク(9984)]
3位……[東京電力(9501)]
4位……[武田薬品工業(4502)]
5位……【コマツ(6301)】
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。今回も復興需要を見込んでか【コマツ(6301)】が入っているのが目に留まる。

今回も前回同様に、震災関連で値が大きく減退した2回前からは持ち直しの動きが見られる。株価の上昇期待値で「大きく値上がり」の値が増えているところは頼もしい。一方で海外動向の流動化、為替の不安定化が懸念されているあたりもしっかりと数字の上で現れており、色々と気になるところ。

今調査は、金融資産を多く抱えている高齢層が中心の調査結果なだけに、市場との連動性も低くない。今後も各値の動きを注意深く見守っていかねばなるまい。

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