「それでも今の仕事を失うのが怖い」7割超…ワーキングプア層の現状認識とは(仕事・企業編)

2011/07/31 07:13

解雇連合(日本労働組合総連合会)は2011年7月22日、ワーキングプア(年収200万円以下の正社員・正社員並みの働きをしている人、あるいはその世帯)に関する調査結果を発表した。今調査では多角的方面から、現在の生活についての実態や実感が聞き出されており、該当層の心境を推し量ることができる。今件はその中から、仕事や企業に対する思いを取り上げることにする(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2011年6月28日から7月8日にかけて、携帯電話を利用したインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。個人年収が200万円以下で、家計の1割以上を負担している20-59歳の男女を対象としている。調査母体の平均勤務日数は週4.8日、平均労働時間は7.0時間/実働日。調査実施機関はネットエイジア。なお総務省の最新データによれば年収200万円未満の携帯電話保有率は53.7%(全体平均では73.6%)で、該当年収層のカバー率も同程度であることを認識した上でデータを読む必要がある。

今回スポットライトを当てるのは、仕事や企業に対してどのようなことを思っているのかを尋ねた項目。各項目に対し、「非常にあてはまる」「ある程度当てはまる」「あまり当てはまらない」「まったく当てはまらない」「分からない」のうちいずれか一つを選んでもらった結果が次のグラフ。

↑ 現在の生活についての実態や実感(仕事・企業に関する項目)
↑ 現在の生活についての実態や実感(仕事・企業に関する項目)

同調査別項目では「約8割が仕事は大変」「約8割が収入アップは無理」「約7割は自分の将来に希望が持てない」としている。そのような厳しい中でも、7割強の人が「仕事を失う事が怖い」と答えており、失職することでさらに状況が悪化することへの懸念を強く抱いているのが分かる。それと多少ながらも連動してるのか、「終身雇用を目指すべき」と考えている人も6割に達している。

一方、「成果主義を重視すべき」は5割程度、「対人コミュニケーションが苦手」とする意見は5割近くの値に留まっており、仕事の上での状況が変化しても、「自分の能力」で事態を打開し改善の方向に歩んでいくのが難しい実情(・実力)を認識している。だからこそ「仕事から得られるものには期待しない」への肯定意見が4割足らずで、否定意見が5割を超えているのかもしれない。つまり辛い仕事の中でも何かを得て自分のモノとして習得し、先を切り開けないかと模索しているわけだ。

雇用サイド、あるいは部下を配する立場にある人としては、適切な金銭面での対処はもちろんだが、このような心境を配慮した上で接するべきだろう。


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