「しぼれるボトル」推進派は9割超え、自販機撤廃は賛否両論…節電・エコと自販機や飲料との関係

2011/07/24 07:26

いろはすネットエイジアは2011年7月20日、ペットボトル入りお茶系飲料に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、今夏の節電に絡み、コンビニの営業時間削減に賛成する意見は7割強に達していることが分かった。自動販売機の輪番節電にもほぼ同数賛成意見が確認できる。ただし自販機の段階的な撤廃については賛否が分かれており、全般的には若年層ほど反対意見が多い傾向にあるのが見て取れる(【発表リリース】)。

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今調査は2011年5月21日から23日にかけて携帯電話経由のインターネット調査で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、年齢階層比は15-19歳と20代・30代・40代・50代で均等割り当て。対象は月に1回以上ペットボトル入りのお茶飲料を自分で購入する15-59歳の男女としているため、世間一般と比べるとペットボトル、あるいはお茶系飲料への関心度が「多少ながら」高めであることを考慮した上で、調査結果の数字を見る必要がある。

主要設問がお茶系ペットボトル飲料ということもあり、それらを購入する環境についても色々な設問が設定されている。今回はそのうち、世間一般でも話題に登ることが多かった分野にスポットライトを当ててみた。自販機やコンビニなど、ペットボトルの購入場所としてよく選ばれる対象について、今夏の節電周りの関係で、営業時間短縮や輪番節電が行われるべきかなどを尋ねた結果が次のグラフ。

↑ この夏、節電またはエコのために、あなたの生活圏内で以下の項目が実施される場合、あなたは賛成ですか
↑ この夏、節電またはエコのために、あなたの生活圏内で以下の項目が実施される場合、あなたは賛成ですか

コンビニの営業時間削減は一時期話題となったが、削減対象となりうる時間が夜間-深夜となり、それでは今般の節電事情には効果が無い(電力「量」ではなく、ピークタイムの電力そのものが問題)ことが周知され、今ではほとんど耳にしない。「自販機の輪番節電」は【日本コカ・コーラ、夏季の自販機を輪番冷却停止でピーク時33%節電へ】にもあるように、必要最低限の電力以外(冷却装置部分含む)をグループで分担させる形でカットしていくもの。方法は異なるが今夏では多くの自販機で実施されている。自販機の段階的撤廃は「自販機そのものが多すぎるから、そのものを廃して数を減らすべきだ」という強硬論で、一時期話題に登った話。

一方「環境に優しい絞れるタイプのペットボトルの増加」は、【いろはす】に代表される、飲み終えたあとに絞って小さくまとめられるペットボトルの事を指す。一般のボトルより軽量化(=材料を減らせる)や廃棄後の体積の節約など、メリットは多い。


↑ 「いろはす」を絞った実例。なおコメントにもあるように、ラベルをはがすなどの前処理をした方がベター
↑ 「いろはす」を絞った実例。なおコメントにもあるように、ラベルをはがすなどの前処理をした方がベター

各項目の反応を見ると、自販機の利便性に目をつむってでも節電に協力するという姿勢は8割ほどが賛意を示しているものの、自販機そのものの撤廃には賛否両論であることが分かる。これはお茶系ペットボトルを飲む飲まないに限らず、世情全般的にも同じようなバランスだろう。また「絞るタイプのペットボトル」への賛意は極めて大きく、反対派はごく少数に過ぎない。このタイプのボトルの有益性を多くの人が認識していることが確認できる。

今回挙げた4項目のうち、唯一賛否両論となった「自販機の段階的撤廃」について、世代別のデータをグラフ化したのが次の図。コンビニをはじめとした新興小売系に対する姿勢にありがちな「若年層=現状維持」「シニア層=反対」という構図が見て取れる。

↑ この夏、節電のために、自動販売機の段階的な撤廃を始めることにあなたは賛成ですか(世代別)
↑ この夏、節電のために、自動販売機の段階的な撤廃を始めることにあなたは賛成ですか(世代別)

このあたりの構図は以前コンビニの深夜営業で問題視された件(【コンビニ深夜規制論争、理由は「エコ」かそれとも「エゴ」か】)と同じで、対象項目の直接の問題点に対する賛否というよりは、「自分が使っているか否か」「今のままがいいのか、昔が良かったのか」という感情論に近い意図が見て取れる。やもすれば合理的・論理的・数理的な判断から離れ、感情的・自己利益優先的な判断が優先されることがあるが、今件もそれに該当すると考えて良さそうだ。



現状では「輪番節電なども含めた自販機の節電」「ピークタイムにおけるコンビニの積極的な節電」が実働されており、「自販機の段階的撤廃」「コンビニの営業時間削減」などは行われていない。4項目の中では唯一動向が見えにくい「環境に優しい絞れるタイプのペットボトルの増加」については、今夏の節電云々に限らず、各企業が積極的に推進してほしいものである。

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