アメリカの35%はスマートフォン持ち、8%は「ネットアクセスのメイン機種」
2011/07/18 19:30


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今調査は2011年4月26日から5月22日において、18歳以上の人に対して電話(固定電話と携帯電話)でRDD形式(Random Digit Dialing、乱数で創り出した番号に電話をかける方法)によって選択された対象に、英語とスペイン語で行われたもので、有効回答数は2277人。回答時に利用した電話は、固定電話は1522人、携帯電話は755人(うち346人は携帯電話のみの保有者)。さらに性別・年齢・教育経歴・人種・使用言語などの各種区分において、アメリカの国勢調査結果に基づいた調整が行われている。
今調査母体にiPhoneやAndroid、Blackberryなどのスマートフォンを保有しているか否かを聞いたところ、回答者全体比(携帯情報端末保有者比やインターネット利用者比では無い)で35%もの人が同意を示した。1/3以上がスマートフォン持ちという計算になる。

↑ スマートフォン保有・使用状況(全体比)
そして(全体の)3割の人は「スマートフォンで電子メールやインターネットへのアクセスを行っている」、約1/4は「日常的にネットへのアクセス手段としてスマートフォンを使っている」と答えている。
やや驚くべきは一番右の値で、「全体の」8%の人は、デスクトップパソコンでもノートパソコンでも通常の携帯電話でもなく、スマートフォンこそがインターネットへのアクセスの最多利用機器だと答えている点。1割近くの人はスマートフォンを「ネット世界へのメイン窓口」というネットライフを過ごしていることになる。
これを「(スマートフォンと一般携帯電話を合わせた)携帯端末保有者」に対する比率、そして「スマートフォン保有者」に対する比率で算出しなおしたのが次のグラフ。「スマートフォン保有者」に対し「スマートフォンを持っているか」と聞けば全員が「はい」と答えるはずなので、100%になっているのは当たり前のお話。

↑ スマートフォン保有・使用状況
携帯情報端末保有者の4割強がすでに(普通の携帯電話の併用も合わせ)スマートフォンを所有している。また、スマートフォン保有者のみで考えた場合、その1/4が「スマートフォンがネット利用の最多端末」だと答えている。やもすると携帯電話なりスマートフォンの利用は副次的なもので、パソコンがインターネット利用のメインとする考えに陥りがちだが、実はかなりの率でモバイルメイン化が進んでいることになる。
もっともこれには「パソコンに接続するブロードバンド環境が整備されておらず、パソコンでのネットアクセスが快適で無いため」という特殊事情もあるようだ。元記事では「携帯情報端末をネットアクセスの主要窓口として使う人のおよそ1/3が、家庭内でのブロードバンド環境を有していない」と答えている。これは【いざという時に思い返す、「しっかりとした足元」の大切さ】で触れた、「ブロードバンド環境の整備がしにくい国、地域では、携帯電話などの無線を活用してインターネットを普及させる・普及が促進される」という動きに近いものといえよう。
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