「気が付きにくさ」が売り文句になる広告

2011/07/18 12:07

屋外看板広告以前【大きなアレを加えるだけで「こんなところにも!?」と驚かされる自動車の広告】【ポリタンクを並べるだけで「うちのクルマはこんなにも高性能!」をアピールした広告】などでもお伝えした、サイズの小ささや燃費の良さを売りにしている(軽)自動車「スマート(Smart)」。日本では現在メルセデス・ベンツ日本が対応・販売しているわけだが(【公式サイト】)、とりわけサイズには自信があるようで、手を変え品を変え、特異な広告でその特性をアピールしている。今回紹介するのもその「Smart」の広告。屋外広告の原則「遠くからでもぱっと見で気がつかせる」に真っ向から対峙し、つい見過ごしてしまいそうな姿形をしている切り口の広告である(【Creative Criminals】)。

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↑ 見た目はごく普通の看板……なのだが!?
↑ 見た目はごく普通の看板……なのだが!?

これはカナダで展開された「Smart」の広告。上の一枚目の写真「だけ」を見ると、多少の違和感を覚えるものの、ごく普通の屋外看板に見えなくもない。キャッチコピーの「small is beautiful(小さきことは美しきかな)」も「なるほどね」程度でスルーされてしまう。

しかし二枚目を見れば分かるように、この看板、実は非常に小さなサイズとなっている。説明によれば「通常の屋外広告は無駄に大きくて、景観的にも資源の面でも無駄で美しくなく、Smartの”小さくて環境にも優しい”コンセプトに合わない」「だからSmartでは屋外広告も小さくしてみました」とのこと。

↑ 町のあちこちに配される、スマートな「Smart」の屋外看板広告
↑ 町のあちこちに配される、スマートな「Smart」の屋外看板広告

通常の屋外看板広告のように、遠くから見ても分かるような効果は、この看板では持ち得ない。近くに来て「何かあるな」という認識を持つ程度で、さらに近寄って初めて「Smart」の広告であることが分かる。しかしそこに配された「Small is beautiful」をはじめとする様々な「小さい事のメリット」を示した言い回しと「Smart」自身の姿を確認することで、広告そのものの奇抜さと共に、「Small」のミニサイズぶりが改めて深く心に刻まれることになる。

さらによく見ると分かるのだが、このミニサイズ看板広告、小さなプレート一枚張りではなく、普通の屋外看板広告を「そのまま」小さくしたように見せるため、細かい部分まで通常の看板と同じように創られている。

↑ 外枠やライト、作業員が乗り降りするためのハシゴまで
↑ 外枠やライト、作業員が乗り降りするためのハシゴまで

その細部の「こだわり」に、あらためて「なるほど」と感じると共に、「小ささ」への執着心を心髄まで覚えさせられるに違いない。

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