【更新】6月の熱中症での病院搬送者、去年の3.07倍・6980人に

2011/07/13 07:15

総務省消防庁は2011年7月12日、同年6月における熱中症による全国の救急搬送の状況(確定値)を発表した。それによると同年6月における熱中症による救急搬送者は6980人となり、昨年2010年の6月での数字2276人の3.07倍と大いに増加したことが分かった。特に高齢者(65歳以上)の搬入者数が多く、全体比で5割を超す値となっている([発表リリース、PDF])。

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今年の6月は下旬にかけて太平洋高気圧の強まりから所々で猛暑となり、平均気温も高く、6月下旬の平均気温は、東・西日本では統計を開始した1961年以降、最も高い値を更新するなど、熱中症が発症しやすい気象状況となった。加えて今年は電力事情から、世間で叫ばれる「節電」に気兼ねし、必要以上に冷房装置を自粛するという健康上のリスクも十分に想定され、これもまた熱中症の発症数増加の引き金として、懸念されていた。

今回の発表によれば、2011年6月の全国における熱中症による救急搬送人員(要は救急車で医療機関に搬送された人)は6980人となり、昨年2010年の6月における2276人の3.07倍という値になった。

↑ 熱中症搬送人員(2010-2011年、各6月、人)
↑ 熱中症搬送人員(2010-2011年、各6月、人)

↑ 熱中症搬送人員(2010-2011年、各6月、人数比)
↑ 熱中症搬送人員(2010-2011年、各6月、人数比)

全階層で人数は増加しているが、特に元々搬送数・率が高かった高齢層において、今年は特にその割合が大きく、全体の過半数に達しているのが分かる。

さらに高齢層の増加に伴い、搬送時の初診傷病程度も悪化しており、中等症に該当する人が去年比で3.66倍に増加しているのが確認できる。

↑ 熱中症搬送人員初診時傷病程度(2010-2011年、各6月、人)
↑ 熱中症搬送人員初診時傷病程度(2010-2011年、各6月、人)

↑ 熱中症搬送人員初診時傷病程度(2010-2011年、各6月、人数比)
↑ 熱中症搬送人員初診時傷病程度(2010-2011年、各6月、人数比)

軽 症:入院を必要としないもの
中等症:重症または軽症以外のもの
重 症:3週間の入院加療を必要とするもの以上
死 亡:医師の初診時に死亡が確認されたもの

「中等症」とは上記説明から「3週間未満の入院を必要とするもの」となる。それだけ搬送時に状態が悪化していたことを考えると、本人が無理をしていたか、あるいは発見が遅れたことが想定できる。

リリースでは今回の状況を受け、「熱中症を予防するには、暑さを避け、こまめに水分を補給し、急に暑くなる日には注意することなどが必要」「高齢者は温度に対する皮膚の感受性が低下し、暑さを自覚できにくくなるので、屋内においても熱中症になることがあるので注意が必要」と呼びかけている。

自分自身はもちろんのこと、身の回りに該当しそうな人がいた場合、積極的に声をかけるなどして、事象の発生を極力防ぐ努力をして欲しいものである。【東京都荒川区が実は先進的な節電方法「クーリングスポット」を実行していた件について】で紹介したような、公的機関における「クーリングスポット」へ誘うのも一つの手といえよう。


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【熱中症についてまとめてみる】

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