高齢者は2/3がスーパー、少年は3割が量販店で…万引きの実態・状況をグラフ化してみる

2011/07/11 06:55

スーパー愛知県警は2011年6月21日に、同県内での万引きに関する調査結果を資料として発表した。万引き被疑者自身だけでなく、万引き被害者(販売店管理者など)をも対象としており、愛知県警管轄内の事象に限定されてはいるがサンプル数も比較的多く、以前【4人に3人は「お金持ってるけど、でも」… 万引きした人の所持金と心理的背景をグラフ化してみる】などで解説した警視庁発の報告書同様に有意義、しかも最新のデータが盛り込まれており、注目に値する内容である。今回はその中から、被疑者(万引き実行者)の犯行の実態・状況などを中心に見て行くことにした(【該当リリース、PDF】)。

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調査対象母集団の内訳については【4割強は「交友関係ほとんどナシ」…万引き被疑者のプロフィールをグラフ化してみる】にて記した通り。

まずは犯行場所だが、全体ではコンビニとスーパーでほぼ6割を占めている。次いで量販店(家電、ホームセンターなど)、デパートの順。なおこのデータはあくまでも被疑者回答によるものであり、犯行そのものが見つからなかったもの・店員に見つかっても警察に通報されなかったものは含まれておらず、必ずしもこの比率がそのまま各小売店の犯行頻度比率に該当するわけでは無い事に留意する必要がある。

↑ 犯行場所
↑ 犯行場所

少年はコンビニや量販店、書店が多く、高齢者はスーパーが圧倒的に多い。これは後述するが、対象となる物品の販売場所と深い関係がある。例えば少年は対象物として書籍の比率が高く、結果として書店をターゲットとする場合が多い。量販店が多いのは、ゲームソフトやCD、家電など、目当てとなりやすい商品が多数配されているからだと思われる。

次に時間帯。少年は学校の登校時間帯の関係もあり、午後4時以降の比率が高い。しかし不登校や祝祭日に行う場合もあるせいか、午後4時まででも4割に達している。

↑ 犯行時間帯
↑ 犯行時間帯

少年よりも中間層、中間層よりも高齢者の方が時間に余裕があることから、世代が高くなるほど時間帯が早くなるのが分かる。生活リズムによって、犯行時間帯が異なる次第。

そして上記二つ、特に一つ目の「犯行場所」と大いに連動しているのが、次の「目的物」。全体では食料品が大半を占めて、次いで日用品が続いているが、その構成も世代による差異が確認できる。

↑ 犯行目的物
↑ 犯行目的物

まず少年では衣料品や書籍、その他項目が目立つ。「その他」は化粧品、たばこなどが該当するため、主に前者を目的に、女性が手を出してしまったものであることが容易に想像できる(衣料品もまたしかり)。一方で中間層・高齢者、特に高齢者は食料品が圧倒的に多いが、これは【高齢者は食料品がメイン…世代別の万引きの犯行場所や目的物をグラフ化してみる】でも指摘しているように、日常生活で使うもの、生活に困窮したがために手を出してしまった場面が多いことを意味している。

ただし「所持金が無いから」ではなく「所持金はあるが今後が心配なので」というパターンが多いのも、先の警視庁データからの結論と同じ。単純に「金銭的に追い込まれた高齢者が食料品に手を出すという、戦後直後に見られた窃盗パターン」と同じものと考えるのは早急であろう。

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