吉野家、鰻丼で少し客単価は改善するもまだ上昇余地は大きい…牛丼御三家売上:2011年6月分

2011/07/08 06:33

[吉野家ホールディングス(9861)]は2011年7月7日、同社の子会社である牛丼チェーン店吉野家の2011年6月における売上高などの営業成績を発表した。それによると既存店ベースでの売上高は前年同月比でプラス1.4%となった。牛丼御三家のうち[松屋フーズ(9887)]が運営する牛飯・カレー・定食店「松屋」の同年6月における売上前年同月比はプラス3.7%、[ゼンショー(7550)]が展開する郊外型ファミリー牛丼店「すき家」はプラス6.0%の動きを見せている(いずれも既存店ベース)(【吉野家月次発表ページ】)。

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吉野家は2010年9月から、メインメニューの牛丼より安価な「牛鍋丼」を発売、これが売上高アップに大きく貢献した。しかしその後は大きな新商品展開のイベントなども無く、「小鉢」も大きな影響は与えていない。今回計測月の2011年6月においては、14日から夏期限定の「鰻丼」の発売を開始。これが客単価の改善に多少ながらも貢献したようだ。しかしその分客数は減少。売上高前年比は先月と変わらない値となった。

↑ 牛丼御三家2011年6月営業成績
↑ 牛丼御三家2011年6月営業成績

すき家の割引6月は【ゼンショー、「すき家」「なか卯」双方で期間限定牛丼値下げ】にも示した通り、6月の下旬に「すき家」のみが主力商品の牛丼について値下げを行っている。結果として客単価はマイナスとなったものの、客数が大きく伸び、結果として売上高が御三家中ではもっとも大きな伸びを見せることとなった(絶対金額の差異では無い事に注意)。客単価の「前年同月比」のマイナスぶりでは吉野家の方が下落度が大きいが、5月のマイナス11.3%と比べれば多少は改善している(逆にいえば、鰻丼はあくまでもメインには成りえず、主力商品の牛丼の低価格化は客単価の減少に大きく影響しつづけているということ)。

6月分を各社一言ずつでまとめると「吉野家…鰻丼で少し客単価は改善するもまだ上昇余地は大きい」「松屋…大きな変化なし」「すき家…セールスで客単価減少も客数大幅増加で売上増」という形になる。

↑ 牛丼御三家売上高推移(既存店)(前年同月比)(2006年1月-2011年6月)
↑ 牛丼御三家売上高推移(既存店)(前年同月比)(2006年1月-2011年6月)

すき家の客数増加は今年に入り勢いがやや衰えているものの、それでもなお2009年12月以降、毎月前年同月比でプラスを維持している。既存店(1年前にも存在していた店のみ)での売上であることを考えれば、店舗数の拡大とは関係が無く、純粋に営業努力のたまものといえる。

店舗数ではすでにすき家がはるかに吉野家を超える形となったが、今でもなおすき家の拡大戦略は続いている。6月における5月からの店舗増加数は24件・先月比プラス1.5%となっている。「既存店」云々とは別に、「良く見かける店舗」という安心感が、客数増加の一因なのかもしれない。

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