【更新】サラリーマンが今後増やしたい時間、「趣味」に「睡眠」、「家族との時間」

2011/07/09 07:09

2011年6月30日に掲載した記事【ついに4万円台を大きく割り込む・「減った」11.5%「増えた」は6.4%-2011年のサラリーマンのこづかい事情】などにおいて、新生銀行グループの新生フィナンシャル(旧GE Money)が同年6月27日に公開した、2011年時点での「サラリーマンのおこづかい」調査の結果を、多方面の切り口から確認、分析した。今回は【若年層パート・アルバイトのこづかい事情をグラフ化してみる(2011年版)】同様に、過去の追跡記事ではスポットライトを当てなかった項目に関して、掘り下げることにする。具体的にはお金から少々離れる話題となるが、「この一年間でかける時間が減ったもの、増えたもの、今後ふやしたいもの」についてである(【発表リリース(PDF)】)。

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調査対象母集団に関する詳細は2011年6月30日に掲載した記事「ついに4万円台を大きく割り込む・「減った」11.5%「増えた」は6.4%-2011年のサラリーマンのこづかい事情」で言及している。詳しくはそちらを参照のこと。

今件項目では「この一年でかける時間が増えたもの、減ったもの」について尋ねている。調査時期は今年の4月下旬だが、そこから過去1年間となると、経済の低迷、外交内政両面における政策の無策さと閉塞感、さらに追い打ちをかけるような数々の災害……人々のライフスタイルと心理状況を変えるには十分すぎるほどの変化が起きている。

そこで生活における主要項目を列挙し、それぞれについてこの一年間にかける時間が増えたもの・減ったものを、複数回答で挙げてもらったのが次のグラフ。左から「増えたもの」が多い順に並び変えたが、やや分かりにくい形となったので、同時に「増えた」から「減った」を引き、純粋に「全体的に増えた傾向にあるのか、減った傾向にあるのか」を示すグラフも作成した。

↑ この一年でかける時間が増えたもの/減った物は?(サラリーマン対象)
↑ この一年でかける時間が増えたもの/減った物は?(サラリーマン対象)

↑ この一年でかける時間が増えたもの/減った物は?(増えた-減った)(サラリーマン対象)
↑ この一年でかける時間が増えたもの/減った物は?(増えた-減った)(サラリーマン対象)

一つ目のグラフを見る限り「残業」「趣味」「家族との時間」「睡眠」も、「増えた項目」だけなら上位にあり、「仕事は忙しく、趣味への時間も増え、良く眠れ、家族との時間も増えているから言う事なしでは」と思いがち。しかし実はそれ以上に「減った」人が多く、現実的には厳しい状況にあることが、二つ目のグラフから見えてくる。

そして足し引きをした上で純粋に時間が増えたのは「インターネット」がダントツで、次いで「家事」「一人の時間」。一方、「親友との時間」「スポーツ」「睡眠」「休息・静養」など、心身(特に心理面)を休めるための時間が削られているのが分かる。

以前の今調査別項目の各種記事で、サラリーマンの生活は「外食費も交際費も小遣いもへり、ストレスが溜まりがちな状態」にあることを伝えている。今回の項目でも「時間」という要素において、日々の生活が辛く、ストレスが溜まりやすい状況にあることをうかがい知れる。

そのような状況のためか、「今後かける時間を増やしたい」項目の最上位には「趣味」、そして「睡眠」「家族との時間」が上位に並んでいる。まずは自分らしさを取り戻したい、プライベートを重視したい意向が確認できる。

↑ 今後かける時間を増やしたいものは(サラリーマン対象)
↑ 今後かける時間を増やしたいものは(サラリーマン対象)

プライベートとはいえ、周辺地域とのつながりや買い物といった、外向きのものへの時間増加はあまり望んでおらず、むしろ自分自身やそのごく身近な身の回りへ力を入れたい意向が見え隠れしている。これは【無駄を無くし、周囲との連帯を考え、情報入手先を熟考…震災後で変わる価値観】などでも触れているように、震災をきっかけにモノの考え方が保守的にスライドしたのが一因と見ることもできる。

元々ふところ事情が寂しくて、プライベートでも積極的に外に向けた動きをしにくいのも事実。だが、心理状況の変化も、要因と考えても不思議ではあるまい。

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