【更新】女性に強い年金不安感、男性非正規社員は「あきらめ」感も?

2011/07/08 06:35

先に掲載した記事【ついに4万円台を大きく割り込む・「減った」11.5%「増えた」は6.4%…2011年のサラリーマンのこづかい事情】などにおいて、新生銀行グループの新生フィナンシャル(旧GE Money)が2011年6月27日に発表した、2011年時点でのサラリーマンのおこづかい調査の結果を基に、複数の視点から確認すると共に、精査を加えて記事にした。今回は今年から新たに加わった項目や以前の記事では取り上げなかった項目のうち、「お金周りの考えで、この一年の間に考えるようになったり、行動をしはじめたもの」について状況の把握をしていくことにする(【発表リリース】)。

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調査対象母集団に関する詳細は2011年6月30日に掲載した記事「ついに4万円台を大きく割り込む・「減った」11.5%「増えた」は6.4%-2011年のサラリーマンのこづかい事情」で説明している。詳細はそちらを参照のこと。

男性サラリーマンの平均月額こづかい額は3万6500円で、この数年は減少傾向を継続しているのはすでにお伝えした通り。

2008年以降における年齢階層別サラリーマンのお小遣い
↑ 2008年以降における年齢階層別サラリーマンのお小遣い(再録)

パート・アルバイトといった非正社員のお小遣い事情はさらに厳しい。

↑ 20-30代の会社員とパート・アルバイトの小遣い事情(月額、円)
↑ 20-30代の会社員とパート・アルバイトの小遣い事情(月額、円)(再録)

このような状況下で、お金に関する考え方に変化は生じたか否かというのが今回焦点となるテーマ。設問としていくつかの具体例を挙げ、「お金関連の考え方として、以前は考えなかったが”この一年間で考えるようになった””行動するようになった”もの」を答えてもらったのが次のグラフ(上位十位のみ掲載)。

↑ お金関連の考え方:以前は考えなかったが「この一年間で考えるようになった」「行動するようになった」もの
↑ お金関連の考え方:以前は考えなかったが「この一年間で考えるようになった」「行動するようになった」もの

全般的にもっとも多くの回答を得ているのは「自分がもらう年金に不安」で、男性サラリーマン全体では4割近く。グラフ形成は略するものの、歳を経るにつれて数字も大きなものとなっている(つまりもらえるまでの年数が短い人ほど強い不安を覚えてる)。本来なら逆でもおかしくないのだが、受給開始年齢が近付くに連れ、リアリティを覚えるからなのだろう。

次いで目に留まるのは女性の動向。具体的には赤矢印で示した部分だが、「年金に対する不安が男性よりも強い」「定額貯金率が男性よりも高い」などが確認できる。これらはいずれも「ずっと昔から」ではなく「この一年間の動き」であり、女性陣に「将来の自分の財産・私財への不安」が高まり、それに対する身構え的な行動が生じていることを示している。

一方男性はというと、緑矢印で示したように「投資情報への注力強化」が女性より高く、投資面からの金銭的な情熱が増している事が確認できる一方、「当てはまるもの無し」がパート・アルバイト層で3割を超えているように、非正社員層では意識変化が弱いこともうかがえる。



今件はあくまでも「この一年間での動き」であり、それより前から継続していた人は、回答者率には含まれていない。例えば【あなた、貯金してます? 20代の8割が「毎月貯金」】によれば20代でも約8割の人が(金額はともあれ)毎月定額貯金を行っている。

今調査が東日本大地震の本震以降に行われたことを考慮すると、過去一年間における政策・経済状況の不安定さや不信感に加え、震災による影響が金銭的な面で、特に女性陣への不安を大きく積み増したと考えた方が、各種動きの道理は説明しやすいだろう。


■関連記事:
【あなた、貯金してます? 20代の8割が「毎月貯金」】
【東日本大地震後の不安要素は原発、そして被災地への支援状況】

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