【更新】「自分の身近な楽しみを死守」傾向強まる…サラリーマンのお小遣い内部事情(2011年版)

2011/07/04 12:00

新生銀行グループの新生フィナンシャル(旧GE Money)が2011年6月27日発表した「サラリーマンの小遣い調査」によると、2011年の男性サラリーマンのこづかいの使い道として欠かせないものの最上位には「昼食代」がついた。ある意味当然の結果といえるが、「趣味の費用」「し好品代」「飲み代」などその他の項目も高い水準を見せており、相対的に「昼食代」が圧迫される事情は昨年から変わりない。しかしその一方で回答率において「携帯電話代」「飲み代」「雑誌・書籍代」などの項目が前回調査を下回っており、小遣いの使い道に優先順位をつけている様子がうかがえる(【発表リリース】)。

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欠かせないモノは「昼食代」
今調査は2011年4月23日から24日までの間にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2064人。男女比は1548対516で、年齢階層比は「男性サラリーマン」は20代から50代まで10年区切りで、「女性会社員」「男性パート・アルバイト」「女性パート・アルバイト」は20代・30代でそれぞれ均等割り当て。なお「男性サラリーマン」以外は今回がはじめての調査となる(ただし明記ない限り、データ・グラフはこれまで通り「男性サラリーマン」からのものについてのみ対象としている)。また今調査は1979年からほぼ定点観測的に行われているが、毎年同じ人物を調査しているわけではない。

こづかいの使い道として欠かせない項目を複数回答で尋ねたところ、もっとも多くの回答が得られたのは「昼食代」だった。率にして51.4%。

こづかいの使い道として欠かせないもの(2010-2011年)
こづかいの使い道として欠かせないもの(2010-2011年)

「欠かせない」を選ばなかった場合「無くても良い」という意味ではなく、「優先順位が低くてもかまわない」(オールオアナッシングではなく、割当が低くなる)と見れば、「小遣いの使い道として昼食代が欠かせない」と”回答しなかった”48.6%の存在も納得できる(5割近くが毎回持参弁当というわけではない)。

「昼食代」以外の項目では「小遣い」の内容にふさわしく、プライベートな項目が上位を占めている。「飲み代」が(去年より順位、数字共に落ちたとはいえ)上位についていることは、上司との飲み会を期待している新社会人にとっては(【上司や先輩との飲み会、新社会人は8割が「参加したい!」】)ありがたいお話。ただし「職場の部下への気配り」の割合が8.8%しかないのが気になる。

昨年と比べると見えてくるお財布事情の変化
また、前年と比べる形でグラフを生成した結果、ほぼすべての項目でマイナス値を記録した前年の同様グラフと比べ、上下項目が散在しているのが分かる。

こづかいの使い道として欠かせないもの(2010と2011年の差異)
こづかいの使い道として欠かせないもの(2010と2011年の差異)

・上昇項目は「趣味の費用」「し好品代」「車関係・ガソリン代」「身だしなみのための費用」「家族への気配り」
・下落項目は「昼食代」「飲み代」「雑誌・書籍代」「携帯電話代」「洋服・靴などの費用」「喫茶代」「職場の部下への気配り」「資格取得のための費用」
・特に「趣味の費用」の上昇、「飲み代」「携帯電話代」「資格取得のための費用」の下落が著しい。

「欠かせないもの」に挙げられない場合、あるいは優先順位が低い場合、「減らしても仕方がない」という認識に区分されると考えてよい。サラリーマンのお財布事情として、「自分のごく身近なたしなみ、楽しみのための費用は欠かせない」「携帯電話の無駄遣いや飲み代は控えねば」「資格取得によるスキルアップは後回し」という、自分の殻に閉じこもるような形での防衛反応が働いているように見える。「し好品代」の上昇はたばこ代値上げとも多少の関係はあるのだろう。

ただし「携帯電話代」は、それなりにインターネットへのアクセスしている人は特にだが、定額制サービスの利用が進んでいることを考えると、「有料音楽データサービスや有料アプリの利用を控える」という傾向が強いと解釈した方が良い。逆にいえば「無料ゲーム、アプリ、サービスへの関心が強まっている」と見るべきか。

「欠かせないモノ」上位の変化を見てみよう
さて、この「こづかいの使い道として欠かせないもの」について、過去からの推移をながめることにする。今継続調査において「使い道」を取り上げ始めたのは2005年から。連続した形で確認できる上位5項目、それに加え、日常生活では今や欠かせないアイテムの代金「携帯電話代」を加え6項目でグラフを生成する。

こづかいの使い道として欠かせないもの(2005年-2011年、上位5位+αのみ)
こづかいの使い道として欠かせないもの(2005年-2011年、上位5位+α)

「昼食代」以外の4項目は2006-2007年にかけてやや低迷しているが、2008年以降は一様に上昇を見せている。「昼食代」は2008年に落ち込みを見せたが2009年には大幅に回復。2011年においては上記にあるように「趣味の費用」「し好品代」と自分のごく身近な娯楽系への出費注力が上昇し、それ以外は一様に下げている。

結果として、サラリーマン側の主観としては

2008年……「昼食代」は個別でも相対的にも割合を減らしている
2009年……「昼食代」は個別では上昇。しかし他の項目も大幅に上昇しており、相対的には割合が減る
2010年……お財布事情が相当厳しく、「携帯電話代」以外は「欠かせない」わけではない、つまり減らしても仕方がないという考えに
2011年……身近で「ちょっとした楽しみ」のみを上乗せし、後は削る

という傾向が見えてくる。【ついに4万円台を大きく割り込む・「減った」11.5%「増えた」は6.4%-2011年のサラリーマンのこづかい事情】にもあるように、こづかいの総額は大きな減少を見せている。いかに日常生活での楽しみを維持しうるかに苦慮しているようすが、手に取るようにうかがい知れるというものだ。

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