アメリカが抱く日本のイメージ「豊かな伝統と文化」がトップ、最近は「新しい文化」への注目が高まる

2011/07/02 07:23

日本食外務省は2011年6月9日、アメリカ合衆国における対日世論調査の結果を発表した。それによると調査母体のうち一般人においては、日本を「豊かな伝統と文化を持つ国」と認識している人が97%に達しており、各選択肢の中ではもっとも高い値を示していた。次いで「経済力・技術力が高い」「アニメ・ファッション・料理など新しい文化を発信」が上位についている。経年データによれば「アニメ・ファッション・料理など新しい文化を発信」がこの数年間、上昇傾向にあるのが確認できる(【発表リリース】)。

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今調査は外務省が【ギャラップ社】(The Gallup Organization、1935年に創設されたアメリカ世論研究所を前身とする世論調査などを行う企業で、世界数十か国に拠点を設けている。民間企業による世論調査の先駆け的存在で、その世論調査は「ギャラップ調査」と呼ばれ、高い信頼を得ている)に委託して行ったもので、有効回答数は一般人1200人(18歳以上)・有識者200人(政官財、学術、マスコミ、宗教、労働関係などで指導的立場にある人物)。電話調査での調査で、信頼度95%の標本誤差は一般で±3%・有識者で±7%。

今調査母体のうち一般人においては、日本の知識や情報はテレビ、インターネットなどを主なツールとして取得している。

↑ 日本についての知識及び情報はどこから得ているのか(自由回答)(2011年)(一般人)
↑ 日本についての知識及び情報はどこから得ているのか(自由回答)(2011年)(一般人)(再録)

それではその日本に対するイメージとして、どのような姿を頭に描いているのだろうか。主要選択肢を用意し、それに同意できるか否かで答えてもらった結果が次のグラフ。「豊かな伝統と文化を持つ国」「経済力・技術力が高い」の2項目が9割を超えている。

↑ 日本に対するイメージ(一般人、2011年)
↑ 日本に対するイメージ(一般人、2011年)

次いで「アニメ・ファッション・料理など新しい文化を発信」「自然が美しい」が8割超えで上位を占めている。

これら値の経年推移を見ると、「理解が難しい」が年々漸減し、「アニメ・ファッション・料理など新しい文化を発信」がこの数年増加傾向を見せているのが確認できる。

↑ 日本に対するイメージ(経年)
↑ 日本に対するイメージ(経年)

「経済力・技術力が高い」がやや値を減らしているのが気になるところだが、ネガティブな印象が減り、独自文化に対する評価が高まるのは良いものとして解釈して問題は無い。

ただしそれら新しい文化も、その多くは日本古来の伝統文化をベースとして認識評価されていると見た方がよさそうだ。次のグラフは「伝統文化とポップカルチャーのどちらに興味があるか」という質問への回答だが、ポップカルチャーだけに興味を持つ人は2%しかいない。

↑ 日本の伝統文学・ポップカルチャーのどちらに興味があるか
↑ 日本の伝統文学・ポップカルチャーのどちらに興味があるか

重なっている部分をそれぞれ加算すると「伝統文化に興味がある人……59%」「ポップカルチャーに興味がある人……32%」となる。重複の度合い(どちらをメイン、ペーストしているのか、など)は今調査では問われていないが、いずれにせよ「日本のポップカルチャーは、ある意味伝統文化との合わせ技的な部分で高い評価を受けている」という考え方「も」出来るだろう。



やや余談になるが、伝統文化・ポップカルチャーにおいて代表的な項目を挙げ、それらについて関心があるか否かを聞いたところ、トップには「日本食」がついている。

↑ どれに関心があるか(日本の伝統文化・ポップカルチャー)
↑ どれに関心があるか(日本の伝統文化・ポップカルチャー)

再現度は別にしても日本食がアメリカにも浸透していることが、関心度の高さを裏付けるとともに、底上げの役を担っているのだろう。意外なのは、アニメはともかく、書道や盆栽、相撲・武道などの日本古来の娯楽に高い関心が集まっていること、ゲームや漫画などの値が低めなこと。

日本の対外アピールを考慮・考察する際には、日本人からの視点ではなく、今件のような海外からの視点を検証材料としなければ、的外れなプロモーションをするリスクが生じるのではないだろうか。


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