【更新】機種変はスマホ？ 従来型?? 女性6割強は従来型を選択

2011/06/29 06:45

アイシェアは2011年6月28日、女性のスマートフォン選択基準に関する意識調査の結果を発表した。それによると携帯電話(従来型・スマートフォン問わず)所有の女性から成る調査母体においては、現在所有しているメインの端末がスマートフォンの人は16.7％であることが分かった。次に機種変更を行う際の機種意向では、現在「スマートフォン」保有者の9割近くが「次もスマートフォン」と答えているが、現在「従来型」保有者は3割足らずしか「次にはスマートフォン」と考えていない。必ずしも多数の人が、スマートフォンが携帯電話に取って替わるものという認識を示しているわけではないようだ([発表リリース])。



今調査は2011年6月14日-16日に同社の無料メール転送サービス「CLUB BBQ」の会員のうち、携帯電話を所有する女性に対して行われたもので、有効回答数は968人。年齢階層比は20代10.8％・30代45.1％・40代44.0％。

携帯電話を複数、あるいは従来型携帯電話とスマートフォン(スマホ)の双方を所有している事例もあるが、その場合はメインに使っているものを回答してもらうとして、「今所有している」携帯電話の種類を答えてもらったところ、約8割強は従来型。スマートフォンは2割足らずだった。


↑ 現在所有している(メインの)携帯電話の種類は(女性・携帯所有者限定)
同様の過去調査が無いので比較はできないが、1割強-2割がメインに使っているという実態は、それなりにスマートフォンが浸透していると見てとれる。

では今後はさらにスマートフォンの比率は増えていくだろうか。次の機種変更の際、従来型とスマホ、どちらを選ぶかを聞いた結果が次のグラフ。スマホ利用者は9割近くが再びスマホを選ぶが、従来型利用者は3割足らずに留まっており、すべての携帯電話がスマートフォンに切り替わるとは限らないという結果が出ている。


↑ 次の機種変ではスマートフォンにしたい・継続したいか(女性・携帯所有者限定)
ここで「今後1年間に所有者はすべて1度だけ機種変をする」「新規に携帯電話に加入する人はいない」という乱暴な仮定を設定し、今件数字を元に1年後のシェア変更を予測すると、


となり、既存携帯電話保有者の4割近くがスマートフォンをメインに使う状況になる。現実にはこのように単純にはいかないが、ともあれ現在のニーズを見れば、今後さらにスマートフォン普及率が高まることは容易に想像できる。

やや余談だが、最近のスマートフォンでは「おサイフケータイ」をはじめとした多種多様な機能を盛り込み、「機能充実」をうたうものが増えている。一方従来型携帯電話の中には、機能を極力絞ったシンプルタイプのものも登場して支持を集めているし、【au、分かりやすいメニュー表示をするAndroidスマートフォン用ホームアプリ「かんたんメニュー」を無料配布】のような「スマートフォンでもシンプルな機能提供を」という話も出てきている。

そこで「機種変更の際には『機能盛りだくさん』『シンプル』どちらを望むか」と聞いたところ、ほぼ同士半数、しいて言えばやや「シンプル」優勢という結果が出た。


↑ おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信など多くの機能を盛り込んだ「多機能タイプ」と機能を絞り込んだ「シンプルタイプ」、次に買うならどちらにしたいか(女性・携帯所有者限定)
「機能が多くても使わなければ良い」と考える人がいるかもしれないが、例え使わなくとも操作画面などには登場するため操作がしにくい、本体価格を釣りあげるなど、デメリットは存在する(例えば、使うことの無いテレビやデジカメが冷蔵庫についていたとして、「使わないから別にあっても良い」と考える人は少数派だろう)。従来型にしてもスマートフォンにしても、女性をターゲットに据えた機種の場合、このようなニーズも考慮する必要があろう。


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