日本の一次エネルギー供給の動きをグラフ化してみる(エネルギー白書2010版)

2011/06/28 06:51

エネルギーのグラフ化今件記事に先立って執筆した【世界のエネルギー供給量の推移をグラフ化してみる】において、世界全体の一次エネルギー(自然界に存在する形を用いてエネルギー源として使われているもの)の推移を眺めた時に利用した、経済産業省・資源エネルギー庁による【エネルギー白書2010】をベースに、多様なエネルギー関連のデータのうち、今後役に立ちそうな項目・データを再構築し、まとめる作業を続けている。今回は日本の一次エネルギー供給の動きを眺めてみることにする。【天然ガスが伸びてます…日本の一次エネルギー消費推移をグラフ化してみる(「2010-2011」対応版)】と合わせ読むと、さらに理解が深まるはずだ。

スポンサードリンク


参照した具体的な場所は「第2部 エネルギー動向 第1章 国内エネルギー動向 第1節 エネルギー需給の概要」。なお、すでにお気づきの人もいるだろうが、エネルギー需給は国内単位で考えれば基本的に「需要=供給」なので(そうでないと過不足が生じる。逆にそれが無いように、各種インフラは懸命に努力を続けている。例えるなら、停電や断水が無いように努めているわけだ)、「天然ガスが伸びてます…日本の一次エネルギー消費推移をグラフ化してみる(「2010-2011」対応版)」でのグラフと姿形はさほど変わらない。また「一次エネルギー」という言葉そのものについては、すでに冒頭で解説した通り。

まずは総供給量推移。

↑ 日本の一次エネルギー総供給推移(国内供給量)(単位:10~18J)
↑ 日本の一次エネルギー総供給推移(国内供給量)(単位:10~18J)

1970年代前半までは猛烈な勢いで石油の量が増加。しかし1970年代に2度に渡って襲った石油ショックを受け、エネルギー供給の安定化のため、石油依存度の低減化が国家戦略として実行に移されることになる。石炭・天然ガスの増加、原子力の創出が同じタイミングで始まっているのは、偶然ではない。

これを各年のエネルギー供給量に占める各項目の比率推移で見ると、石油依存度の低減化・エネルギー供給の分散化の動きが、手に取るように分かる。

↑ 日本の一次エネルギー総供給推移(国内供給量)(全体比)
↑ 日本の一次エネルギー総供給推移(国内供給量)(全体比)

↑ 日本の一次エネルギー総供給推移(国内供給量)(全体比)(各項目の折れ線グラフ化)
↑ 日本の一次エネルギー総供給推移(国内供給量)(全体比)(各項目の折れ線グラフ化)

最新のデータ、2008年度分では、石油依存度は41.9%。石油ショック真っただ中の1973年度時における75.5%から30ポイント以上の低減化が果たされている。また、石炭22.8%・天然ガス18.6%・原子力10.4%など、エネルギーの多様化も確認できる。

しかしながら「リスク分散」という点では、先に【日本の化石エネルギー資源輸入先の推移をグラフ化してみる(エネルギー白書2010版)】で解説したように、石油(原油)の輸入先が昨今では再び中東に偏りを見せ、必ずしも一様に分散化が図られているとは言い切れない。

↑ 日本の原油輸入先推移
↑ 日本の原油輸入先推移(再録)

安定した・安心できるエネルギー供給を果たすため、さらなる分散化、そして自給率の向上が求められよう。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー