米ソーシャルメディアの利用頻度と利用期間をグラフ化してみる

2011/06/22 05:43

ソーシャルメディア【Pew Reserch Center】は2011年6月16日、アメリカのソーシャルネットワークと社会生活に関する調査結果を発表した。その結果には現在のアメリカにおけるソーシャルネットワーク(Facebookやツイッター、MySpace、LinkedInなど。今件ではSNSを同義と見なしている)の動向を色々とかいま見れるデータが山積されている。今回はその中から、主要SNS別の利用者における「利用頻度」と「使い始めてからの期間」について見て行くことにする(【Social Networking Sites and Our Lives】)。

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今調査は2010年10月20日から11月28日にかけて18歳以上の2255人に対して英語で行われたもので、そのうちインターネット利用者は1787人(79.2%)だった。FacebookやMySPace、Linkedln、ツイッターのようなソーシャルメディア(SNS)を使っている人は975人。電話番号はRDD方式で選択され、半数は「自宅で一番若い男性が、いなければ一番若い女性が」もう半数は「自宅で一番若い女性が、いなければ一番若い男性が」答えるように尋ねている。回答データは国勢調査の各項目(性別・年齢・教育水準・人種・地域・人口密度など)に照らし合わせ、適正化されるようウェイトバックがかけられている。

前提として参考までに、今調査母体でSNSを利用している人のうち、どれほどの人が各SNSを利用しているのかを示したグラフを提示しておく。圧倒的にFacebookが多く、次いでMySpace、Linkedln、ツイッターの順。

↑ SNSアカウント所有者の内訳(複数回答、個々のサービスへの問に対する未回答者除く)(SNS利用回答者975人に対して)
↑ SNSアカウント所有者の内訳(複数回答、個々のサービスへの問に対する未回答者除く)(SNS利用回答者975人に対して)(再録)

まずは主要ソーシャルメディアの利用期間。つまり現在個々のソーシャルメディアを利用している人が、アカウントを取得してからどれほどの時間を経過しているか。ソーシャルメディアの歴史そのものを間接的に語ると共に、いつ頃から世間一般の注目を集め始めたのか、おぼろげながら表している。

↑ 主要ソーシャルメディア毎の利用期間
↑ 主要ソーシャルメディア毎の利用期間

LinkedInとMySpaceは歴史の古さではほぼ同じだが、古参者の数ははるかにMySpaceの方が多い。これはMySpaceが主に趣味趣向(音楽)を軸に運営されているソーシャルメディアで、利用の息が長いという特徴によるもの(趣味はそう簡単には切り変わらない)。LinkedInはビジネス、特に求人・求職や商談をメインにしており、求職ならば一度就職してしまえば以降は使う事が無く、商談の場合も直接コンタクトをとれるようになれば、LinkedInを経由しなくても良いということか(もっとも、常駐していることの価値を見出す人も少なくは無い。歴史の長い分だけFacebookなどより古参者は多い)。

一方ツイッターは新規参入者の比率が多いのが目立つ。直近一年間で始めた人がほぼ6割、2年以上の古参者は1割強しかいない。MySpaceやLinkedInが古参、Facebookは中堅どころ、ツイッターはルーキーといった表現が妥当か。

利用期間以上に各ソーシャルメディアの特性を表しているのが、「現時点での」利用頻度。

↑ 主要ソーシャルメディア毎の利用頻度
↑ 主要ソーシャルメディア毎の利用頻度

見た目もインターフェイスもチャットのようなツイッターはアクセス頻度が高い。1日1回以上アクセスする人が約1/3に及ぶ。しかしそれ以上に高い頻度で利用されているのがFacebook。他人とのチャット以外に内部アプリで遊んだり、他人の日記を閲覧したりコメントするなど、「Facebookへのアクセス」とあるものの事実上「インターネット上のブラウジングで出来る色々なこと」に等しい。そのため、多くの人が「病みつき」状態となっているのが分かる。3割強が「毎日数回」、1日1回以上で区切りると約半分に達する。

Facebook一方、仕事で使われることが多いLinkedInや、音楽をメインとする(、そして勢いに衰えが見えている)MySpaceは利用頻度が低い。高頻度のアクセスを必要としない使い方が一般的であると同時に、メインでアクセスしているであろう他のソーシャルメディアで代用できるものは、そちらを使っていると思われる。

視点を変え「今はアクセスせず」の項目を見てみる。この項目は「アカウントを取得、かつて利用していたが、今は使っていない」ことを意味する。いわゆる「アカウントにホコリが被っている」「幽霊会員」というものだ。「もうアクセスすることもないだろうがアカウント消すのも面倒、そのまま放置で」「必要になったら利用するが、ここしばらくは使う機会が無い」など複数のパターンが想定できる。

この「今はアクセスせず」で、勢いに欠ける「MySpace」が3割近くと多数を占め(概算だがMySpace利用者の3割が幽霊会員ということになる)、そして注目を集め続けている「Facebook」が1%しかいないのは理解できる。しかし「ツイッター」が18%と、2割近くに達しているのはやや驚きを覚える。ブームにのって登録をしてみたものの、何が面白いのか分からずにそのまま放置、というパターンがほとんどだろう。



今件項目ではFacebookがいかに熱烈に愛されているか、MySpaceはその名前に近しい「マイペース」状態にあるか(システムの運用というビジネスの観点では笑いごとでは無い)、ツイッターの利用者は新参者が多く、かつ利用の度合いが二分されているような状態にあるのかが分かる。

特にFacebookの場合は、その利用者の多さと合わせて考えると、社会現象化するのも無理はないように思えてくる。極めて概算だが、18歳以上の大人のうち1割強が毎日数回Facebookにアクセスしていることになるのだから。


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