興和がトップ、ハウス食品が続く、「フリースポット契約」の広告が多数展開か(民放テレビCM動向:2011年5月分)

2011/06/15 12:10

ゼータ・ブリッジは2011年6月14日、2011年5月度における関東民放5放送局(いわゆるキー局)のテレビCMオンラインランキングを発表した。それによるとCMの放送回数がもっとも多かった企業・団体は興和だった。先月トップのACジャパンは20位にまで後退しており、テレビCM界隈も通常スタイルに戻りつつあるようだ([発表リリース])。

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データの取得場所や各種データの表す意味、さらには今件記事が関東地域のみを対象としていることに関する説明は一連の記事まとめ【定期更新記事:関東民放テレビCM動向(ゼータ・ブリッジ)】で行われている。そちらで確認してほしい。

発表資料には多種多彩なデータが掲載されているが、そのうち企業別オンエアランキング(放送回数順位)の中から上位10位を抽出したのが次のグラフ。

↑ 企業別放送回数ランキング(2011年5月、上位10位)
↑ 企業別放送回数ランキング(2011年5月、上位10位)

【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】などて触れているように、花王は年明けに数を減らし、春以降は急激に戻す傾向がある。今月は晩春から夏にかけての時期ということもあってか、上位陣に食い込んでいるのが分かる。

そしてなにより【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(3)ハウス食品】で解説している、ハウス食品と興和(コーワ)が上位を独占しているのが確認できる。特に興和はハウス食品の2倍以上の回数を放映している。後述する商品別ランキングでも多数の品目が登場しているが、夏に向けた防虫周りの商品など、多数の新商品の展開によるところが大きい。もちろん同時に、いわゆる「フリースポット契約」の広告が多数回放映された可能性は高く、それは同時に広告全体が軟調であることをも意味している。

携帯電話向けサービスの事業会社「グリー」や、そのライバル会社「ディ・エヌ・エー」は、今回は前者が4位、後者が10位。注力具合は相変わらずであることが分かる。さらに「ソフトバンクモバイル」が7位に食い込んでいることにも目が留まる。

これら上位10位の企業におけるCM出稿を、テレビ局ごとにグラフ化したのが次の図。

↑ 企業別放送回数ランキング(2011年5月、上位10位)(局別)
↑ 企業別放送回数ランキング(2011年5月、上位10位)(局別)

最初のグラフで興和とハウス食品が突出していたが、今グラフでは特に興和の盛り上がり方が再確認できる……のだが、先月同様、なぜかフジテレビだけは極端に少ない。たまたまスポンサーをしている番組が無いのか、それとも他に理由があるのかまでは、このデータからだけでは分からない(商品別・素材別で見ても、フジテレビへの出稿は他局と比べてケタ違いに少ない)。

ただしハウス食品も興和も、前述の通り「フリースポット契約」によるところが大きいことを考えれば、逆にこれらのCMが多い局は、他企業によってCM枠が埋まらなかった可能性も否定できない。上位3位以降ではフジテレビもしっかりとCMが入っていること、そして先月言及した「番組構成上の問題でもあるが、フジテレビ系列はCMの通常放送化が比較的早い傾向にあるのかもしれない」と合わせて考えると、その考えの方が正解に近いともいえる。

やや蛇足になるが、企業別ではなく個別商品別のランキングは次の通りとなる。

↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2011年5月)
↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2011年5月)

「グリー」は同社のSNS「GREE(グリー)」をプッシュしており、色々なパターンはあれど全部まとめて集計されていることから、ダントツのトップに落ち着いている。同様の理由で「ディー・エヌ・エー」の「モバゲー」も上位にある。それよりも気になるのは、ソフトバンクモバイルの「ホワイト学割with家族2011」。単品商品でグリーやディー・エヌ・エーと肩を並べるほどの本数を示しており、【ソフトバンクモバイルが純増数でトップ継続・2011年5月末時点の携帯電話契約総数は1億2072万5100件-TCA発表】でも触れているが、5月末の同サービス締め切りに向けて、大ラッシュをかけたようすがうかがえる。

そして上記でも言及しているが、興和やハウス食品が夏に向けた新商品の大攻勢モードに入っているのも改めて見て取れよう。

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