世界中の新聞社を網羅する「Newspaper Map」

2011/06/14 07:19

「Newspaper Map」日本国内の新聞社動向は【読売1000万部維持、毎日は前期比マイナス2.36%…新聞の発行部数などをグラフ化してみる(2010年後期分データ更新・半期分版)】、アメリカは【アメリカの新聞発行部数などをグラフ化してみる(2009年分)】などで追いかけているが、いずれも厳しい状況にある。一方【業界第三位の大王製紙、コピー用紙を7月出荷分から20%以上値上げへ】【新聞購読率減退中、増えているのは高齢者のみ】にもあるように、新興国では新聞の需要が増加しているという話もある。それでは世界にはどのような新聞社が、どの国のどの地域に存在しているのだろうか。そのような疑問を持つ人も少なくあるまい。その疑問に答えてくれそうなのが、【Newspaper Map】というサービスである(トリガー記事:【The Presurfer】)。

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↑ Newspaper Map
↑ Newspaper Map

「どの国、どの地域に新聞社があり、周辺地域に新聞を配信しているのか」を知ることは、同時に「どの地域にどのような地方紙が存在するのか」を確認することにもなる。日本の新聞社にも同様の傾向があるが、地域性の強いニュースの場合、全国紙よりも該当地域の地域紙の方が、詳細かつ分かりやすく、しかも正しい情報を伝えていることが多い。必然的に、何らかの情報を別の「アンテナ」で察知した際には、該当場所の地方紙・地域紙に探りを入れた方が効率よくお目当ての情報を見つけられることになる。そこでこの「Newspaper Map」が役立つという次第。

今件「Newspaper Map」ではGoogleMapをベースとし、世界各地の新聞社が網羅する形で掲載されている(すべてを調べたわけではないが、各マークは本社建物を指しているようだ)。まさに壮観としか表現のしようが無い情景が目の前に映し出される。

↑ 日本近辺を表示。国内にも山ほどの新聞社が
↑ 日本近辺を表示。国内にも山ほどの新聞社が

各マークは1つが1新聞社・1新聞支社を示しており、主要対応言語別に色分けされている。個々のマークをクリックすると吹き出しの形で新聞社の名前、本社のある国、公式サイト(YouTubeの公式チャンネルやツイッターアカウントがある場合はそれも併記)へのリンク、トップページのサムネイル、主要言語へGoogle翻訳を経由した上でのリンクが掲載される。利用者の使っている言語以外で展開されているウェブページの場合は、知っている言語の部分をクリックすることで、自動的に翻訳したページを表示してくれることになる。これは意外に便利。

↑ 河北新報を選んでみる。ツイッターアカウントが存在するので、それも併記されている
↑ 河北新報を選んでみる。ツイッターアカウントが存在するので、それも併記されている

興味深いのは現在発行されている新聞だけではなく、過去において発行されていた新聞のデータも収録されていること。左側の検索ウィンドウ「newspaper map」の下の方にある「Historical!」ボタンを押すと、ウェブ上に該当新聞の収録データが確認されている、過去において発行されていた新聞(と新聞社)が地図上に表示される(一部、現在もなお発行中の新聞も併記されている)。現在データの集積中なのでまだ一部でしかないとの話だが、実に数多くの新聞が発行されていたかが分かる。

↑ 過去に発行されていた新聞のデータも確認可能。公的機関などに当時の新聞のデータがあれば、そこへのリンクも併記される
↑ 過去に発行されていた新聞のデータも確認可能。公的機関などに当時の新聞のデータがあれば、そこへのリンクも併記される

好奇心をそそられるのは検索ウィンドウの上から二つ目「show only newspapers in chosen language」。これは指定した言語のみの新聞社を抽出して表示する機能なのだが、必然的に「どの地域でその言語がよく使われているか」を間接的に知ることが出来る。その地域で使われていない言語の新聞を発行しても、ビジネスにならないことを考えれば、容易に理解できるはずだ。

↑ 「ポルトガル語」を選択してみる。ポルトガル本国はもちろんだが、南米でも多くの新聞社が展開されているのが分かる
↑ 「ポルトガル語」を選択してみる。ポルトガル本国はもちろんだが、南米でも多くの新聞社が展開されているのが分かる

検索機能がアルファベットのみ、新聞社のデータの中にはすでに廃刊状態にあるものも確認されるなど、データ的にまだ不十分なところもあるが、ソーシャル的なデータ更新(不具合や新規データがあれば随時リクエストを受け付けている)の窓口もあり、データのグレードアップも期待できる。現状況でも概要把握には十分なだけに、今後の質的向上にも期待したいウェブサービスといえよう。

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