投資指数は3.4ポイントの下落(2011年6月個人投資家動向)

2011/06/12 19:30

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2011年6月10日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2011年6月計測分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は前回に続き低下の動きを見せている。株価の先行きに対しては、小幅な上昇を見込む意見がもっとも多く過半数に達しているのに違いは無いが、小幅な下落を予想する人も増えているのが確認できる。

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今調査は1000件を対象に2011年5月31日から6月1日に行われたもので、男女比は76.0対24.0。年齢層は40歳代がもっとも多く29.9%、ついで50歳代が28.6%、60歳以上が25.2%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く29.0%、500万円-1000万円が17.0%、300万円-500万円未満が14.0%と続いている。投資経験年数は10年から20年未満がもっとも多く31.0%を占めている。次いで5年から10年未満が30.0%、20年以上が25.6%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く47.5%と半数以上を占めている。ついで配当や株主優待が27.1%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は45.4ポイント。前回から3.4ポイントの下落。3か月後の日経平均株価の見通しについて「1000円程度上昇」の回答率が57.0%と最も多いが、「1000円程度下落」も2.1ポイント上昇し25.3%に増加している。
・市場に影響を与え得る要因としては「国内政治情勢」を挙げる人がトップに。「国内企業業績」は大きく減少。
・魅力的な業種は「資本財・その他」。「自動車」は前回のマイナスからプラスへ復調。
・ドル円相場は前回より円安に振れるとの考えが後退。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。
という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も前回同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……【コマツ(6301)】
3位……[ソフトバンク(9984)]
4位……[武田薬品工業(4502)]
5位……[三菱商事(8058)]
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。今回も復興需要を見込んでか【コマツ(6301)】が入っているのが目に留まる。

今回は前回と比べると、震災関連で値が大きく減退した前回からさらにわずかだが、各所で数字が落ちている。いわゆる「リーマンショック」時と比べれば投資家のマインドはまだ高レベルにあるものの、状況的には良いものとは言い難い。今調査が、金融資産を多く抱えている高齢層が中心の調査結果なだけに、市場との連動性も低くないことを考えれば、今後も注意深く動向を見守る必要があるだろう。

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