お弁当を創る女性の9割近くは「手作りおかず」・そのうち8割は「当日の朝」に

2011/05/27 12:00

このエントリーをはてなブックマークに追加
お弁当[マルハニチロホールディングス(1334)]は2011年5月25日、お弁当に関する調査結果を発表した。それによると調査母体(週一以上でお弁当を作る女性)においては、お弁当のおかずとしてもっともよく利用しているのは「手作りのおかず」で、利用者は87.9%に達していることが分かった。その「手作りのおかず」は「お弁当を用意する当日の朝」に作る場合が多く、歳を経るほどその傾向が強くなることも確認されている(【発表リリース、PDF】)。


スポンサードリンク


今調査は2011年5月10日から13日にかけて「お弁当を週一以上の割合で作る」20-59歳の女性に対して携帯電話を使ったインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。年齢階層比は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

【自作弁当や水筒、持参する理由は?】などにもあるが、節約志向の高まりを受け、お昼に自作、あるいは保護者や配偶者に作ってもらったお弁当を持参して食する事例が増えている。それに伴い、家事を任されることが多い女性のお弁当作りの需要も増えているのが実情。

今調査母体は「お弁当を週一以上の割合で作る20-59歳の女性」で、あらかじめお弁当を作る女性の振り分けがされている。その女性陣において、お弁当のおかずとしてもっともよく使っているのは「手作りのおかず」で、実に9割近い87.9%。ほぼ同数で肩を並べているのは「冷凍食品」で84.5%。事実上手作りのおかずと冷凍食品がお弁当に併用されているのが分かる。

↑ お弁当のおかずとして利用しているもの(複数回答)
↑ お弁当のおかずとして利用しているもの(複数回答)

「お弁当のおかずに夕食の残りがぎっしりと詰められている」のは、物語の描写としてはよくあるパターン。だが、昨今ではそれに限らず「手作りおかず」「冷凍食品」「前日の夕飯の残り」の3つの手法をうまく組み合わせているようすがうかがえる。

それではその3つの手法のうち、一番手間と時間がかかるであろう「手作りおかず」について、もう少し詳しく見てみることにする。この「手作りおかず」について、いつ作っているのかを聞いた結果が次のグラフ。全体としては「その日の朝」がもっとも多く8割、「前日の夜」が次いで6割近くに達している。

↑ いつ、お弁当用の手作りのおかずを用意しているか(複数回答、お弁当に手作りのおかずを用意している人限定)
↑ いつ、お弁当用の手作りのおかずを用意しているか(複数回答、お弁当に手作りのおかずを用意している人限定)

中には冷凍・冷蔵保存が効くものを週末など時間がある時にまとめて作っておき、それを利用するという用意周到な人も1割居るが、あくまでも少数派。多くは「その日の朝」と「前日の夜」のいずれか、あるいはその組合せであることが分かる。

手作り弁当興味深いのは世代別の傾向。若年層ほど「前日の夜」に手掛けておく率が高く、シニア層ほど「その日の朝」の率が高くなる。特に50代の女性は9割近くが「その日の朝」に作っている。恐らくは若年層ほど色々と時間をかけてお弁当を創る、あるいはコツをつかみ切れていないこともあり、「その日の朝」だけでなく「前日の夜」「週末などにまとめて事前用意」など時間を分散した上で作るのだろう。そして歳を経るに連れて手際よくなり、あるいは注力度が減るため、「その日の朝」だけで創り上げる人が増えてくるものと思われる。

今後はますますお弁当の持参率は高まるものと思われる。自分で作ったお弁当ならともかく、保護者、配偶者にお弁当を作ってもらう場合は、作り手の手間と気持ちに感謝しつつ、いただくようにしよう。


■関連記事:
【昼過ぎの自宅滞在率は3割…家に居て寝ている時間と起きてる時間の変移】


スポンサードリンク


関連記事


このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|Twitter|FacebookPage|Mail|RSS