無駄を無くし、周囲との連帯を考え、情報入手先を熟考…震災後で変わる価値観

2011/05/25 12:00

節約gooリサーチを提供するNTTレゾナントは2011年5月24日、東日本大地震後の被災地支援及び価値観の変化に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、本震後多くの人が「無駄の排除」「家族、友人との連帯」「情報の入手先」「企業の社会貢献事業」に深い関心を持ち、重視する傾向があることが分かった。【震災の不安が人々を保守的に】【震災一か月、人々は保守的に、懐古主義的に】など他調査でも指摘されているが、大きなインパクトを心理上において与えられたことで、保守的な考えが強まったことが想定される結果となっている(【発表リリース】)。

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今調査は2011年4月22日から27日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、年齢階層比は20代・30代・40代・50代・60歳以上で均等割り当て。

2011年3月11日に発生した東日本大地震と、それに伴う多種多様な震災は多くの人に物理的な面はもちろんのこと、心理面でも多大な影響を与えている。それに伴い、人々の思考・価値観にも変化が生じている。この価値観の変化について、指定された項目に対し(震災以前より以後において)「重視するようになった」「どちらかというと重視するようになった」「かわらない」「どちらかというと重視しないようになった」「重視しないようになった」の5選択肢の中から1つを選んでもらった結果が次のグラフ。

↑ 震災前後で変化した価値観(単一回答)
↑ 震災前後で変化した価値観(単一回答)

「どちらかというと重視しないようになった」「重視しないようになった」は極めて少数派で、元資料でも両者の区別が出来ないため、グラフ上では一つにまとめてある。

用意されている項目は多くが善意的、懐古的、保守的、慎重的なものであり、同時に普段はあまり重要視されていない、改まって意識する事はあまり無いものといえる。しかしそれだけに、その「当たり前」が損なわれ、失われると共に、存在していることの大切さを再認識した結果の動きといえる(少なくとも「重視しない」派は極めて少数)。

上げられた項目中、唯一「より重要視するようになった」とする意見が過半数を超えたのは「日常生活での無駄の排除」。「経済的に生活が厳しくなることが予想される」「自分の日常がありがたいものであることを再確認したから」「電力の供給が厳しくなるから」など理由は一つや二つではないだろう。いずれにせよ、浪費を抑え、不必要な消費を無くそうという「節約」思考がより一層高まりを見せていることは間違いない。

信頼関係ついで多いのは「家族、友人との連帯」。他の調査でもこの動きは顕著で、震災をきっかけに周囲の人から世話をしてもらい、あるいは世話をする機会を得て、人と人とのつながりの大切さを再確認した人が多いとする結果が出ている。今調査でも似たような理由により、家族・友人との連帯を重視するようになった人が半数近くに登っているのが確認できる。

興味深いのは第3位の「情報の入手先」。これは4割強の人が「重視するようになった」と答えている。【地震情報で見直される「ラジオ」、評価を受ける「ソーシャルメディア」、そして……】【東日本大地震発生直後、もっとも役に立ったのは「NHKテレビ」】にもあるように、今般地震のような「まさか」の状況の際の対応、有益性で、これまでの各情報配信ツールやメディアへの価値観・印象が大きく変わったという意見も少なくない。情報配信の世界で大きな変化が生じているさなかに起きた出来事なだけに、恐らくは一部で「(媒体自身にとっては良い方向への)見直し」が起き、それと共に多くは「これまでの流れの加速化」が一層進むことだろう。



元資料では性別・世代別の上位3位までの表が掲載されている。項目がバラバラなのでグラフは出来ないが、

20代……「情報の入手先」
30-40代女性……「日常生活での環境保全」
40代男性……「仕事での無駄の排除」「仕事での社会貢献」
50代以上……「情報の入手先」「企業の社会貢献事業」「企業の情報公開」

などの点で他の世代や異性と比べて値が高い結果が出ている。それぞれの性別・世代の立ち位置を反映した、というよりは個々の特性がより一層重視される価値観の強化と評することができよう。

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