性能が良すぎてあ然としてしまう掃除機の広告

2011/05/25 07:23

「なんで天井に?」以前紹介した【「切れすぎちゃって困るの♪」な包丁の広告】【効用の強さにあ然としてしまうペット用品の広告】のように、対象商品の効用をオーバーに、現実にはあり得ないほどダイナミックに強調し、その効用をアピール、さらには見る人の注意を引き寄せる広告手法がある。中途半端にオーバーだと「ありえるかも」と思われてしまい、単なる誇大広告化してしまうのが難しいところで、ひと目で「これはあり得ないだろ」とツッコミが入りつつも「なるほど、そこまで……」と思わせるバランス感覚が求められる。今回紹介するのも非常にシンプルだが、何を表しているのかが把握できると「そんなバカな」と思いつつ「それほどまでに、なのか」と、じわじわとその効用が心に刻みこまれるタイプの掃除機の広告である(【ADS of the world】)。

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↑ お面が取れて天井に。なぜ?
↑ お面が取れて天井に。なぜ?

これはElectroluxsという中国の掃除機の広告。ドラッグストアに入った三人の強盗が、ショットガンを店員やお客に向けつつ、レジの中を物色している。強盗たちは自分達の素性が分からないよう、西遊記のお面をつけている、のだが……。何故か一人のお面が顔から取れて天井にへばりつき、その状況に強盗も店員もお客もあ然とし、お面に視線が集まっている状況。

これだけではどのような状況で何の広告かは分からない。しかし右下に小さく、該当する掃除機そのものの写真と、「2100ワットもの吸引力を持つ掃除機」というコピーを配することで、「彼らのいる階の上の住民が、該当する掃除機を使っており、その吸引力が強力すぎてお面が取れて吸いついてしまった」ということを想像させる。お面が取れるほど強力なら、お面より前に周囲の商品やお札の方が先に吸いついてしまうはずだ、という野暮な話はこの際無し。

同広告では他にも「飲み屋・おじさんのカツラ」「エステ・脂肪吸引用の容器」がそれぞれ天井にへばりつくことで、掃除機のパワフルさを間接的に表現している。いずれも発想は同じだが、掃除機そのものが右下に描かれているだけで、ぱっと見で何を意味するのか分かりにくいのがやや残念な出来。

むしろ広告の登場としては今件より前のもので、イギリスで販売された別商品の掃除機の広告の方が、はるかに分かりやすい。


↑ Dirt Devil Vacuum Advert 。
↑ Dirt Devil Vacuum Advert 。【直接リンクはこちら】

やはり床越しに伝わるほどの吸引力の強力さを表現したものだが、対象となる掃除機が描かれており、ひと目で訴えかけたいことが理解できる。しかもお笑い要素的なものも盛り込まれており、オチまでついているのが秀逸。

実際にここまで強力な吸引力を持つ家庭用掃除機など実在しないが、一度くらいは自分の目で確かめてみたい。そう思えてしまうほど、観たものに訴えかける「パワー」を持つ広告たちといえよう。

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