人口普及率は78.2%にまで…インターネット普及率推移(2010年分)

2011/05/26 12:10

総務省が2011年5月18日に公式サイト上で発表した、通信利用動向調査(2010年版)(【発表ページ】には、日本におけるインターネットや携帯電話など、情報通信周りの多種の調査結果が反映されており、集約度の高い報告書である。またこれは毎年7月頃に発表される【情報通信白書】の素材にもなることもあり、同省の情報通信統計としては非常に重要なものに他ならない。現時点では概要、及び統計データのe-Statへの収録のみであり、報告書の類は完成・公開されていない。そこで今回は現在入手できるデータから「インターネット普及率の推移」をグラフ化してみることにする。

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今調査の調査方法・調査対象母集団については先の【光回線さらに浸透・半数を超える-自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる(2010年分反映版)】にある通り。詳しくはそちらを参照のしてほしい。

今「通信利用動向調査」によると、2010年12月末時点のインターネットの普及率は78.2%・利用者人口は9462万人に達している。なおこの調査結果における「インターネット利用」とは、6歳以上で、過去1年間にパソコン・携帯電話・PHS・ゲーム機などあらゆる端末でインターネットにアクセスした経験があるか否かのみで判断している。アクセス対象の機器を自分が保有しているか否か、利用目的が私的・仕事上・学校の学習用であるかなどは一切問われていない。要は「インターネットカフェで、備え付けの端末でネットサーフィンをした」「DSでインターネットブラウザを使ってアクセスした」でも「利用者」に該当する。

インターネット利用者数及び人口普及率の推移(個人)
↑ インターネット利用者数及び人口普及率の推移(個人)

1997年末には9.2%しかなかった個人普及率も20世紀末から21世紀に入るにかけて急速に高まり、2005年末には70%を突破。以後、成長率は鈍化しながらも確実に上昇を続けていることが分かる。2000年前後以降においては「パソコン」≒「インターネット」なのだから当然といえば当然なのだが、以前【テレビやパソコンなどの普及率をグラフ化してみる(上)……テレビ・パソコン・ファックスなど】で記した「パソコン普及率」とほぼ同じ動きを示しているのが確認できる。

パソコン普及率(内閣府消費動向調査より、今回収録のためデータ更新)
↑ パソコン普及率(内閣府消費動向調査より、今回収録のためデータ更新・再構築)

2005年以降普及率が鈍化しているのは、導入・使用意向の高い世帯・個人の多くが環境を導入したことによるものだろう。残りの未導入の個人はインターネットを利用する意志の低い人、あるいは利用しにくい環境にある人など。それら利用者対象外が利用をはじめるのは、そう容易なことではない。



インターネット普及率を上げる方法の一つに、スマートフォンも含めた「モバイル端末」の積極的な後押しがある。パソコン経由のネット接続に比べ、モバイル端末は手続きや事前準備、環境整備がきわめて単純化している。アクセス制限や表現能力など、パソコンと比べて限られている面もあるが、いつでも手持ちに出来るなどの「携帯電話をはじめとしたモバイル端末ならではのメリット」も多い。

整備すべきインフラとしてインターネットの普及を目指すのであるとすれば、ブロードバンド環境の一層の整備充実と共に、(インターネットへの接続が可能な)モバイル端末、可能なら表示能力が高いスマートフォン、あるいはタブレット機の普及促進にも力を入れるべきである。実際、海外、特に新興国では【「あと63億人も残っている」の真実味】にもある通り、モバイル端末の普及を中心にインターネット利用者・利用率が急増しているのだから。

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