震災特需の反動か、食料品もわずかだが下落へ…2011年4月度チェーンストアの売上高、マイナス1.3%

2011/05/24 06:47

【日本チェーンストア協会】は2011年5月23日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2011年4月度における販売統計速報を発表した。それによると2011年4月は震災後のまとめ買いによる「特需」の反動もあり食料品の動きが鈍く、総販売額は前年同月比で3か月ぶりでマイナスとなり、-1.3%(店舗調整後)となった(【発表リリース】)。

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今調査結果は協会加入の60社・8003店舗に対して行われている。店舗数は先月比で126店舗増、前年同月比で42店舗減。売り場面積は前年同月比104.8%と4.8%ほど増えている。企業数が2社ほど減っているのが気になるところ。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0474億0470万円
・食料品部門……構成比:61.3%(前年同月比98.5%、▲1.5%)
・衣料品部門……構成比:10.5%(前年同月比97.7%、▲2.3%)
・住関品部門……構成比:21.6%(前年同月比97.9%、▲2.1%)
・サービス部門…構成比:0.4%(前年同月比97.3%、▲2.7%)
・その他…………構成比:6.3%(前年同月比104.5%、△4.5%)

地震の影響で
大いに売れた食品の
反動がキツく、
結果としてマイナスに。
4月は冒頭でも一部触れたように、東日本大地震の影響で大きな売上を見せた食料品の分野で反動があり、マイナスを見せ、これが全体値を押し下げることになった。その食料品ではミネラルウォーターの売れ行き堅調は続いているものの、米やカップラーメンなどは反動を受けて不調。野菜は相場安で不調、鮮魚は水揚げ不足で不調。乳製品も生産量が回復していないこともあり不調。

衣料品は前年と比べると気温が高めで、夏物衣料に動きが見られ、マイナス幅は前月と比べると大幅に縮小。しかしプラスまでには至らないあたり、衣料品分野の難しさが見て取れる。住関品では季節物の学習机、節電対応に伴う寝具、空気清浄機などは堅調。自転車も良い動き。ただし白物家電全般は不調。

チェーンストアの売上数字が前年同月比でマイナスを見せるのはお馴染みのものとなっているが、内容は先月同様に東日本大地震とそれに伴うさまざまな災害による影響が確実に、そして広範囲に確認できるものとなっている。現時点でも未だに小さからぬ余震も続き、現場での奮闘ぶりはともかく国レベルでの復旧対策もままならない状況にあるため、そして電力という重要なインフラへの不安感からか、消費者のマインドはさほど回復していない。節電対策用品の堅調さは続くだろうが、その他の分野でのこれまでに無い特異な減少ぶりはしばらく続くに違いない。

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