震災後初の調査(2011年5月個人投資家動向)

2011/05/22 06:51

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2011年5月20日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2011年5月計測分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は前回(2月発表分)から転じて大きく低下を見せている。株価の先行きに対しては、小幅な上昇を見込む意見がもっとも多く過半数に達しているのに違いは無いが、小幅な下落を予想する人が大幅に増えているのが確認できる。

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今調査は1000件を対象に2011年5月9日から10日に行われたもので、男女比は73.9対26.1。年齢層は40歳代がもっとも多く29.7%、ついで50歳代が27.9%、60歳以上が24.1%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く29.9%、500万円-1000万円が19.1%、300万円-500万円未満が14.4%と続いている。投資経験年数は5年から10年未満がもっとも多く31.4%を占めている。次いで10年から20年未満が29.7%、20年以上が25.1%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く50.9%と半数以上を占めている。ついで配当や株主優待が22.8%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は48.8ポイント。前回から13.4ポイントの下落。3か月後の日経平均株価の見通しについて「1000円程度上昇」の回答率が55.2%と最も多いが、前回から6.0ポイント減少し、減少幅も最も多かった。
・市場に影響を与え得る要因としては「国内企業業績」を挙げる人がトップに。「国際情勢」は大きく減少。
・魅力的な業種は「資本財・その他」。調査開始以来はじめてのDI値プラス。一方「運輸・公共」のDI値はマイナス24.3とこちらも調査開始以来最低。
・ドル円相場は前回より円安に振れるとの考えが上昇。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。
という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も前回同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[武田薬品工業(4502)]
3位……【コマツ(6301)】
4位……[東京電力(9501)]
5位……【パナソニック(6752)】
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。今回は特に復興需要を見込んでか【コマツ(6301)】が入っているのが目に留まる。

ご承知の通り「ノムラ個人投資家サーベイ」は従来毎月提示されていたが、今般の東日本大地震の影響を受け、しばらく配信が停止されていた。直近で最後の記事は2011年2月計測分ものなので、実に2月強ぶりのものとなる。別記事で紹介する予定の「スポット質問」でも東日本大地震周りの話が出ており、結果の端々にも影響がにじみ出ている。投資家のマインドも、相当大きく動いたように見えるのは、当方だけではあるまい。

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