新年度で上昇なるも勢いは今一つ…「小学1年生」-「小学6年生」部数動向(2011年1-3月分)

2011/05/25 19:30

2011年5月18日付の記事【少年・男性向けコミック誌の部数変化をグラフ化してみる(2011年1月-3月データ)】などにもある通り、【社団法人日本雑誌協会】が同年5月11日に公式サイト上で発表した、2011年1月から3月分の主要定期発刊誌の「印刷証明付き部数」ベースで公開した値を基に、いくつかのグラフを生成し、状況を精査した。今回も前回のデータ更新時の記事展開同様、値が取得できる2008年春以降の小学生向け専門誌、つまり「小学一年生」-「小学六年生」の部数推移をグラフ化し、状況の把握を行うことにした。

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データの取得場所の解説、「印刷証明付部数」など用語の説明、諸般注意事項は一連の記事まとめ記事【定期更新記事:雑誌印刷証明付部数動向(日本雑誌協会)】で説明されている。そちらで確認をしてほしい。

2008年4月-6月以降3か月単位で「小学一年生」-「小学六年生」の「印刷証明付き部数」の推移を示したのが次のグラフ。「小学五年生」「小学六年生」は休刊してしまったため、2009年7月-9月のデータが最後となっている。

↑ 小学一年生-六年生の印刷証明付き部数推移
↑ 小学一年生-六年生の印刷証明付き部数推移(2011年1-3月期まで対応)

学年が上がるにつれて学習学年誌から離れる(他の雑誌・媒体に目が移る)のは容易に想像ができるが、それにも増して「小学五年生」「小学六年生」が部数的に元々かなり危ない領域に達して「いた」ことが確認できる。また、同じような変移を「小学三年生」「小学四年生」も見せているのが分かる。特に「小学四年生」はすでに、「小学五年生」「小学六年生」の休刊時の発行部数より下の基準にまで落ち込んでいる。

一方で「小学一年生」「小学二年生」はいわゆる季節変動によるぶれも大きいが、それなりに部数を示していたものの、2010年以降は下落に歯止めがかからない状態。今回は前回の記事で指摘したように、大きく伸びる(入学準備期と重なるため)季節変動が確認でき、そこそこ持ち直しているのが分かる。

しかしその持ち直し幅を見直すと、「小学一年生」は見事に前年レベルまで復帰しているものの、「小学二年生」「小学三年生」「小学四年生」は精々二、三期前の水準にしか戻していない。特に「小学二年生」は1-3月期の季節変動が大きいのが特徴だっただけに、今回の上昇幅の小ささは衝撃的なレベルといえる。

また、今回ようやくGAKUMANPLUSが登場したが、部数は2.55万部と、かつての「小学五年生」「小学六年生」を足した値どころか、それぞれの単独部数よりも少ない数字に留まっている。元々の販売目標がこの水準なら問題はないが、そうでなければ色々と頭痛で頭を抱えているに違いない。

「小学一年生」「小学二年生」は印刷部数そのものが大きいため、まだしばらくは安泰といえる。ただし「小学二年生」は春の季節変動の小ささに、「時代の流れ」を感じさせるものがある。やもすると「小学一年生」以外はすべてGAKUMANPLUSの対象学年に、という状況すら想定しなければならないかもしれない。元々少子化という厳しい舞台下での戦いではあるが、もう少し抜本的な改革案に期待したいところだ。

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