震災の傷跡大きく…2011年4月度コンビニ売上高は1.6%のプラス

2011/05/22 06:47

日本フランチャイズチェーン協会は2011年5月20日、2011年4月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると4月は来客数は2か月ぶりにプラスとなったものの、平均客単価と合わせわずかな伸びに留まり、売上高の上昇分は小さなものとなった。既存店ベースの売上高は前年同月比+1.6%と6か月連続のプラスを記録している(【発表リリース、PDF】)。

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今調査の概要は、過去の記事のまとめ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明済み。そちらで確認のこと。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は6か月連続のプラス、全店も6か月連続のプラス
・全店ベース……+3.3%
・既存店ベース…+1.6%

●店舗数(前年同月比)
・+1.5%

●来店客数:既存店は2か月ぶりのプラス、全店は6か月連続のプラス
・全店ベース……+1.5%
・既存店ベース…+0.2%

●平均客単価:既存店は5か月連続のプラス、全店も5か月連続のプラス
・全店ベース……+1.7%(578.9円)
・既存店ベース…+1.4%(572.6円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+3.3%
・加工食品……+2.1%
・非食品………+6.2%
・サービス……-15.1%←「自粛」が影響
・合計…………+3.3%

※既存店……1年以上営業中の店舗

4月は3月のように「東日本大地震による直接的な影響を受けた店舗をのぞく」という措置も無いためか、上げ幅は限定的なものとなっている。商品項目比別で見ると、乾電池などを含む「非食品」は未だに「まとめ買い」などの影響を受けているようだが、同時に「たばこ」は【JT、たばこ出荷銘柄数を73銘柄までに増加、23銘柄は廃止決定】などにもあるように、販売量が限定され一部銘柄はまだ発売を再開しておらず、供給不足・需要過多の状態が確認されるなど、不安定な部分が多い

自粛の動きが
「サービス」項目を
押し下げる。
さらに「サービス」項目では大幅なマイナスが確認できる。これは元資料でも言及されているように、東日本大地震の直接的影響やそれに伴う節電などでイベントが次々と中止・延期・自粛され、それが反映されたものと考えられる。

東日本大地震によって未だに営業がかなわないコンビニは少なからずある。一方で商品流通は回復しつつあり、多くの商品も棚に戻ってはいるが、上記の「たばこ」のように供給規模の制限がかかっているものもまだ多数見受けられる。自粛による商品・イベントそのものの供給中止だけでなく、消費者の購買マインド低下などもあわせ、東日本大地震の影響はしばらく、そして大きなものとして数字に反映されそうだ。

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