震災の影響でACジャパンが断トツ、商品別ではグリーが第二位に(民放テレビCM動向:2011年4月分)

2011/05/18 07:11

ゼータ・ブリッジは2011年5月17日、2011年4月度における関東民放5放送局(いわゆるキー局)のテレビCMオンラインランキングを発表した。それによるとCMの放送回数がもっとも多かった企業・団体はACジャパンで、次いで花王、興和が続いていることが分かった。東日本大地震以降のテレビCMの自粛、あるいは内容変更、差し替えの動きは4月分のデータにも顕著に表れている([発表リリース])。

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データの取得場所や各種データの表す意味、さらには今件記事が関東地域のみを対象としていることに関する説明は一連の記事まとめ【定期更新記事:関東民放テレビCM動向(ゼータ・ブリッジ)】で行われている。そちらで確認してほしい。

発表資料には多種多彩なデータが掲載されているが、そのうち企業別オンエアランキング(放送回数順位)の中から上位10位を抽出したのが次のグラフ。

↑ 企業別放送回数ランキング(2011年4月、上位10位)
↑ 企業別放送回数ランキング(2011年4月、上位10位)

【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】などて触れているように、花王は年明けに数を減らし、春以降は急激に戻す傾向がある。今月はその「春」に該当することもあり、上位陣に食いこんでいることが確認できる。

しかしその6割強増しの回数で断トツトップについているのはACジャパン。詳しくは【テレビCM出稿量の上位陣をグラフ化してみる(2009年8月分)】で解説しているが、同団体は「公共広告」を配信する社団法人。CMの最後に「えいしー」というキャッチフレーズが流れるので、観た記憶のある人も多いはず……というよりは、今般の東日本大地震以降【ゴージャス版な「あいさつの魔法AC」】などの「あいさつの魔法」をはじめとした各種CMで、テレビ視聴者なら必ずといってよいほど、この一、二か月の間に何度となく見ているはず。

「花王」以外にも「興和」「資生堂」など化粧品系の広告が上位を占め、大人しいタイプのものが多いことが分かる。一方で資料でも言及されているが、【サントリー、歌のバトンリレーなメッセージCM】でも紹介した、名曲「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」の2曲をサントリーグループのCMに出演する総勢71名がリレー形式で歌っていくCMを展開した「サントリー」が入っているのも印象的。

携帯電話向けサービスの事業会社「ディ・エヌ・エー」や、そのライバル会社「グリー」は、今回は前者が11位、後者が10位。注力具合は相変わらずであることが分かる(ちなみにソフトバンクモバイルは16位)。

さてこれら上位10位の企業におけるCM出稿を、テレビ局ごとにグラフ化したのが次の図。

↑ 企業別放送回数ランキング(2011年4月、上位10位)(局別)
↑ 企業別放送回数ランキング(2011年4月、上位10位)(局別)

最初のグラフにもいえることなのだが、今回計測月(4月)は前回分の1月と比べ、ACジャパンをはじめとした一部上位団体・企業の値が大きく、出稿回数が偏っていることがうかがえる(縦軸の区切り間隔が違う事に注意)。タイミングとしては年度替わり直後という事もあり、何かと新商品の展開で広告出稿の良い時期のはずだが、状況が状況なので自粛ムードが強いのが要因といえる。

その中で上位企業の動向を見ると、比較的フジテレビの放送回数が多いのが目に留まる。同時にACジャパンの値においては、テレビ東京に次いで低いものとなっている。番組構成上の問題でもあるが、フジテレビ系列はCMの通常放送化が比較的早い傾向にあるのかもしれない。

やや蛇足になるが、企業別ではなく個別商品別のランキングは次の通りとなる。

↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2011年4月)
↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2011年4月)

こちらでもやはりACジャパンが群を抜いている。そして前回の記事同様、【子供のネットトラブル、「出会い系サイト」から「非出会い系サイト」への移行続く(2010年中データ反映版)】と合わせ見ると、色々と考えさせられるものがある。



なお、データの提示側の事情(東日本大地震によるテレビCMの自粛の動きなどによるものだろう)から、前回記事から数か月の間が開いている。状況が状況なだけに、仕方ない話ではある。まだデータ公開が再開できただけ、ありがたいといえよう。

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