「寝モバイル」する人過半数、スマートフォン利用者の半数は「ほぼ毎日」

2011/05/16 07:17

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寝モバイルNTTレゾナント運営のgooリサーチは2011年5月12日、就寝時の携帯端末利用に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、布団の中でモバイル端末を利用している人は過半数に達し、ほぼ毎日使う人は全体の1/4強に及んでいることが分かった。特にスマートフォンでは利用度合いが高く、半数以上の人が「ほぼ毎日布団の中で使っている」と回答している。世代別では若年層ほど、性別では女性の方が利用頻度が高い傾向が確認できる(【発表リリース】)。


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今調査は2011年3月11日から25日にかけて20代-50代の働き人に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1818人。男女比は912対906、世代比は20代447人・30代450人・40代453人・50代468人。

携帯電話、スマートフォンのようなモバイル端末は、その機動力の高さが特徴の一つ。寝る前、あるいは起きた直後で、布団の中に居て起きている状態において、小説や新聞、雑誌を読み進めるかのような感覚で、メールの確認をしたりブラウジングをする人も少なくない。寝たばこならぬ寝携帯・寝スマフォ(寝モバイル)というところか。海外では【「夜中でもチェック」19%…Facebookやツイッターが大流行のアメリカ、問題視されているのは「睡眠不足」!?】のように、特に逐次更新されうるソーシャルメディアのチェックをしたいがために、布団に入ってからもチェックを続け、つい夜更かししてしまう人の事例も多数伝えられている。

今調査母体では、頻度の違いはあれど6割近い人が「布団の中でもモバイル端末を使っている」と回答している。布団内で使わない人は1/4、寝室に持ち込まない人が2割近くという数字と合わせ、かなり興味深い値といえる。

↑ 布団の中でのモバイル端末の利用状況
↑ 布団の中でのモバイル端末の利用状況

注目すべき動きは、一般携帯とスマートフォンの違い。スマートフォンの方が圧倒的に「寝モバイル」の傾向が強く、また利用頻度も頻繁なものとなっている。一般携帯と比べて、よりパソコンに近く、出来ることが多いだけあって、色々とアクセスしたくなるだろうことは容易に想像できる。

これを男女別・年齢階層別に見ると、モバイル系端末の利用性向同様、若年層・女性の方が積極的に利用しているのが分かる。

↑ 布団の中でのモバイル端末の利用状況(男女・年齢階層別)
↑ 布団の中でのモバイル端末の利用状況(男女・年齢階層別)

女性20代の5割強は「ほぼ毎日寝モバイル」、寝モバイルしない人は2割にも満たない。まさに「寝ても起きてもモバイルモバイル」という表現が当てはまるライフスタイルを表している。男性は女性ほどではないものの、やはり20代の値がずば抜けて高いのも確認できる。

もっともこれは、20代回答者の多くが独身だからというのも一因かもしれない。配偶者と共に寝室に居るのに、モバイル端末をちまちまと操作している状況を想像すれば、相方がどのような反応を示すのかは容易に想像がつく。

気になるのは「寝モバイルな人は布団の中で何をしているのか」。先の海外の事例ではツイッターやFacebookのようなソーシャルメディアの更新チェックが主な理由だったが、今件調査では端末種類によって違いが現れている。

↑ 布団の中での利用コンテンツ(利用者限定、複数回答、上位5位のみ抽出)(空欄は6位以下を意味する)
↑ 布団の中での利用コンテンツ(利用者限定、複数回答、上位5位のみ抽出)(空欄は6位以下を意味する)

メールチェックが最多回答項目なのはどの端末でも同じ。しかし第二位以降は

・一般携帯……通話、ニュースサイト閲覧、SNS
・Android……ニュースサイト閲覧、通話、SNS、アプリ検索
・iPhone……ニュースサイト閲覧、ネットサーフィン、通話、SNS・ツイッター

の順となっている。スマートフォンでニュースサイト閲覧が一般携帯より上位に入っているのは、サイトが閲覧しやすいから。また、いずれの端末でもSNSが入っていること、iPhoneではツイッターも上位に確認できるあたり、「布団の中でもソーシャルメディアが気になる、アクセスしたくなる」という心境は、日本でも同じであることを実感させてくれる。



機動力の高さと高性能さから、スマートフォンでは一般携帯以上に「寝モバイル」をしたくなる心境は理解できる。一方、【快適な目覚めをゲットするための4つのポイント】にもあるように、寝る前に脳を興奮状態に置くようなこと・強い刺激を受けるようなことをすると、睡眠自身が浅くなり、必然的に寝不足の原因となる。

「時間がもったいないから」とばかりに「寝モバイル」をしていると、かえって(起きている間における効率面で考えれば、)時間を浪費することにもなりかねない。くれぐれも注意してほしいものだ。


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