「♪ 雨が降れば浮き上がる 不思議な文字 シャレた絵図」な広告

2011/05/04 06:53

RAINCAMPAIGNこれまでに【足元にあるものをレゴに見立てた、「なるほど」と思わせる広告】【「見ろ、人がノミのようだ!」な広告】などのように、床に創意工夫を凝らしたデザインを盛り込み、人の注意関心を引きつけるプロモーションをいくつか紹介した。今回の事例もその類のものだが、過去のものとは少々性質を異にするもの。オランダ・アムステルダムに位置する広告代理店【Misterwilson】が手掛けているもので、雨が降った時にだけ床に現れる、不思議な表現方法を用いたプロモーション【RAINCAMPAIGN】である。

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↑ RAINCAMPAIGN SEA LIFE。
↑ RAINCAMPAIGN SEA LIFE。【直接リンクはこちら】

これはコンクリートや石などで舗装された道路の上に、環境に影響を与えない(有害物質でない)特殊薬品塗料で絵やメッセージを描いていくというプロモーション手法。晴れた日など路上が乾いている時にはごく普通の道路に過ぎないが、ひとたび雨が降って塗料に水が触れると反応し、塗料部分だけ色が浮き出で描かれた文字などが見えるという仕組み。簡単に例えるなら、果物の汁を使ってハガキに絵を書き、火であぶって熱するとその部分だけが浮き出る「あぶり出し」と似たようなもの。

↑ 水をまいた部分だけ、塗料が反応して絵が見える。
↑ 水をまいた部分だけ、塗料が反応して絵が見える。

この塗料の興味深いところは、一度水に反応して色が浮き出た後でも、晴れて水が乾くと再び色が消えて他の部分と同化してしまうこと。まさに「雨が降った時だけ現れる、不思議な広告」となるわけだ。しかもこの特殊薬品塗料、8週間ほど経過すると薬品そのものが消えてしまい、広告そのものが無くなってしまう。

上記で事例に挙げられているのは、先にワールドカップの試合の勝敗を当てた予言タコ「パウル」君で世界的に知られるようになった水族館【シー・ライフ】のもの。メッセージにはオランダ語で「シーライフはあなたをとりこにしますよ」とある。要は雨の日に「雨が降ってどこの行楽地もつまらないでしょ? でも水族館なら雨など関係なく楽しめますよ。是非ともお越しくださいナ」と効率的なアピールできるわけだ。

特殊薬品塗料の成分などは未公開だが(今件プロモーションの「要」なので当然企業秘密)、広告の設置は簡単。普通にスプレーで文字を描くように、型紙となるプレートを床に敷いた上で塗料を塗っていけばよいだけ。


↑ RAINCAMPAIGNの広告設置方法。
↑ RAINCAMPAIGNの広告設置方法。【直接リンクはこちら】

非常に簡単で、硬い平面がある場所ならどこででも(もちろん公的機関や保有者に事前許可は必要だが)設置できる。

問題なのは「雨が降っている時」「濡れている時」だけ現れる広告がどのようなものに対して有効なのか。一番上の例なら「雨天時に一層来客が望めそうな場所」として水族館が広告の対象となった。直上の設置方法の動画では「キャンペーンセールス」をうたっており、来客が少ない雨の日だからこそ値引きをして来店数のかさ上げを狙う、店舗側のニーズにマッチしたものとなっている。



↑ RAINCAMPAIGN D-REIZEN。
↑ RAINCAMPAIGN D-REIZEN。【直接リンクはこちら】

これは旅行代理店のもの。「雨が降っててイヤですよね。太陽がサンサンと照り輝く場所でエンジョイしませんか」というメッセージを伝えている。雨の時だけ現れるメッセージとして、実に的確なものとなっている。

他にも例えばレインタイヤの広告など「雨ならば役に立つ」「雨の時に生じる悩み事を解決する手助けをする」類の商品やサービスの告知にはうってつけのプロモーションとなる。何しろ普段何も無かった場所に雨が降ると突然浮かび上がるのだから、普段その場所を利用している人は驚き、注目するに違いない。

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