目にもとまらぬ早業で現場に駆け付ける自動車保険会社のテレビCM
2011/05/02 07:16


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↑ Crash。
今件はペルーの自動車保険会社Marsh Insurance Brokers。画面上に映し出されるのは何の変哲もない横断歩道。よそ見をしていた(携帯電話を使っているようにも見える)女性が無理に横断歩道を渡ろうとし、それに気がついた黒い自動車が急ブレーキをかける。どうにか横断歩道手前で止まり、女性との衝突は避けられるものの、後続の銀色の自動車が対応しきれずに黒い自動車と衝突してしまう。

↑ 自動車の接近に気が付く女性。黒い自動車は急ブレーキでギリギリ衝突は避けられた……

↑ ……が、急に前方の黒自動車が止まったせいで、後続の銀色の自動車が止まり切れずに衝突
「やばい」と頭を抱える黒自動車の運転手(仕草がかすかに見える)。しかしそこに後ろから、けたたましいブレーキ音と共に猛スピードで突進してきたのは「Marsh Insurance Brokers」の社用車。躊躇することなく銀色の自動車後方にぶつかり、三台は玉突き状態に。


↑ 「Marsh Insurance Brokers」の社用車が突っ込み、玉突き状態に。
「Marsh Insurance Brokers」の社用車からは落ち着いた雰囲気で鞄を持ったスタッフが降りてきて、二台の運転手と話し合いを始める。そしてCMのコピー「我々Marsh Insurance Brokersは誰よりも早く事故現場に駆け付けます(We arrive faster.)」が描かれ、オチが付くという次第。

↑ 早速事情の説明などの対応をはじめるスタッフ。そして「Marsh Insurance Brokers」のメッセージ
事故が起きた際には保険の手続きが必要になるし、保険が降りるのならば早く手続きしてもらった方が良い。その観点では「早めに対応してもらう保険会社ほど、保険加入者にとっては良い会社」ではあるのだが、その「早めの対応」を極論的にかつオーバーに表した表現方法といえる。衝突事故なだけに色々とツッコミどころはあるが、これなら確かに「どこよりも早い」という印象は強烈に残る。
弁護士間の競争が激しいアメリカでのジョークとして、バスで事故が起きるとパトカーよりも救急車よりも先に、弁護士の自動車が現場に駆け付けるというものがある。バスの事故での損害賠償手続きの担当をさせてもらえそうな「顧客」が、乗員として山ほどいるかもしれないからだ。そのジョークすら凌駕してしまうスピーディーさと直接的な表現に、少々あっけにとられてしまうところもあるが、確かに強い印象を残すという点では面白い切り口といえよう。
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