アメリカのスマートフォン市場、AndroidがApple iOSを追い抜く勢い

2011/04/30 12:00

AndroidとApple iOS先日ようやく日本でもiPad2が発売されたが、一方でAndroid搭載のタブレット機もいくつか登場し、日本でもApple iOSとGoogle Androidの激しい火花が散る戦いが繰り広げられている。メイン市場となるスマートフォンならなおさらのことで、選択肢の多い事を喜ぶべきか、迷わされるのを憂うべきか、複雑な気分にすらさせられる。スマートフォンの浸透では遥かに先行しているアメリカでは、以前【アメリカのスマートフォンのシェア動向をグラフ化してみる】で示したようにApple iOSを猛烈な勢いでAndroidが追撃している状況にあるのだが、先日米調査会社ニールセンが発表した報告書【ニールセンの報告(英語)】では、直近データとしてApple iOSとAndroidのシェアが逆転したというレポートのダイジェスト版が公開されていた。今回はこれに目を通すことにしよう。

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発表されたダイジェスト版では「2010年7-9月では、新しいスマートフォンを購入したい人の1/3はApple iOSを、26%はAndroidを望んでいた」という過去の事例を取り上げた上で、2011年1-3月には順位が逆転する状態となったと伝えている。調査母体などは明記されていないが、興味深い動きといえる。リリースではこれを「消費者の選択は気まぐれだ(Consumer preferences can be fickle)」と説明している。

↑ 次のスマートフォンにはどのOSのを選びたいか
↑ 次のスマートフォンにはどのOSのを選びたいか

1/5が「まだ未定」、選挙でいえば「浮動票」の立場にあることから、Apple iOSとAndroid間のわずか1%の違いなど誤差の範囲とも表現できる。他機種の変移はやはり誤差の範囲とも見れるが、Android・Apple iOSの動きは単なる誤差を超えた、明らかな「流れ」と見た方が説明がつきやすい。

上記は「願望」だが、実際に購入した端末にも「流れ」が見て取れる。次のグラフは調査時点で過去半年の間にスマートフォンを購入した人における機種区分。半数がAndroid OS、1/4がApple iOS、RIM BlackBerryが15%と続いている。

↑ 最近購入した機種は(2011年3月)(過去半年以内にスマートフォンを購入した人対象)
↑ 最近購入した機種は(2011年3月)(過去半年以内にスマートフォンを購入した人対象)

一度に複数台スマートフォンを購入する事例は想定しにくいことを考えれば、「どれにしようか」という択一の状況下で、最初のグラフの動向以上により多くの人がAndroid OSを選んだようすがうかがえる。あくまで概算だが、最初のグラフの「まだ未定」が全部Android OSに積み重なれば、大体二つ目のグラフと重なるのも興味深い。

これを反映する形で、スマートフォン全体のシェアも動きを見せる。あくまでも今調査においてということだが、スマートフォン市場でのシェアはAndroid OSがApple iOSを追い抜き1/3を超え、Apple iOSの27%に対して10ポイントほどの優位性を保っている。

↑ スマートフォン市場シェア(2011年3月)(米・ニールセン調査)
↑ スマートフォン市場シェア(2011年3月)(米・ニールセン調査)

もちろん以前「アメリカのスマートフォンのシェア動向をグラフ化してみる」のグラフにも挙げた通り、Android OS端末は多社製品から構成されており、一概に両者を比較するのにはやや難がある。

↑ 米OS別メーカーシェア(スマートフォン)(2010年11月-2011年1月、支払済み携帯電話契約者)(ハード別構成区分入り)(ニールセン調査、n=14701)
↑ 米OS別メーカーシェア(スマートフォン)(2010年11月-2011年1月、支払済み携帯電話契約者)(ハード別構成区分入り)(ニールセン調査、n=14701)(再録)

端的に表現すれば「アップル王国」と「アンドロイド共和国連邦」というところだろう。

単純比較には無理があるとはいえ、スマートフォン市場における「Apple iOSの独走態勢」がすでに過去のものとなったことは間違いが無い。そして今件はアメリカでの話だが、日本でもまた同じような動きを見せるのは容易に想像が出来よう。

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