退職前に「しておけば」と後悔したこと、資産形成・趣味、そして……
2011/04/28 12:00


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今調査は2011年2月1日から14日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は8018人。対象は60-65歳男女で退職金をもらった退職者。男女比は男性7355人・女性663人。調査母体における平均受け取り退職金は1873万5000円。
いわゆる「リーマンショック」で投資を忌み嫌う人が増えてはいるものの、それでも今調査母体全体では1/3強、リーマンショック後でも3割の人が、退職金のうち幾ばくかを投資に振り分けている。

↑ 退職金で投資(元本非保証型金融商品の購入)をした人の割合(再録)
それでは定年退職を果たし退職金を受け取った後、どのようなことに対し「退職する前にしておけば良かった」と後悔しているのだろうか。これを「退職金を投資に振り分けた人」「振り分けなかった」別に区分して集計したのが次のグラフ。

↑ 定年退職前にやっておけばよかったこと(退職金で投資をした・しない別)
誤差の範囲との解釈もできるが、全般的には「お金と深いかかわりのある事柄」は「投資しない人」の方が高い傾向にある。そして「お金と関係が薄い事柄」は「投資した人」の方が高い。退職金の金額の高さは退職前の収入とも密接な関係があることを考えると、退職前のお金周り・お金以外の事柄への注力度が、そのまま退職に備えた準備に反映されている感はある。
唯一このパターンに反しているのが「これからの資産運用に役立つ投資知識の習得」。お金に深い関係のある項目だが、「投資した」回答者の方がずば抜けて高い割合を示している。実際に投資をしてみたが、これまでの知識では不十分であることを実感し、後悔している人が多い状況が容易に想像できる。
逆に考えれば、「投資をしている定年退職者の少なからずの人たちが、投資に関する知識を渇望している」ということになる。今後は今まで以上にこのような人たち向けの情報提供がニーズとして生じることになるし、同時に関係当局には該当層を狙う悪質商法に対する監視や規制に一層の配慮が求められよう。
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