震災起因でまとめ買いなどによる食料品の動き良し…2011年3月度チェーンストア売上高、プラス0.3%

2011/04/26 12:10

【日本チェーンストア協会】は2011年4月25日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2011年3月度における販売統計速報を発表した。それによると2011年3月は衣料品の動きは鈍いものの、まとめ買いなどによる食料品の動きが良かったことから、総販売額は前年同月比で2か月連続でプラスとなり、+0.3%(店舗調整後)となった(【発表リリース(PDF)】)。

スポンサードリンク


今調査結果は協会加入の62社・8045店舗に対して行われている。店舗数は先月比で118店舗増、前年同月比で53店舗増。売り場面積は前年同月比105.2%と5.2%ほど増えている。店舗数・売り場面積の前年同月比双方が減少する傾向から10か月目にしてようやく脱しており、規模縮小傾向に歯止めがかかったか、小休止状態となったことがうかがえる。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0105億4645万円
・食料品部門……構成比:64.7%(前年同月比103.5%、△3.5%)
・衣料品部門……構成比:9.0%(前年同月比84.0%、▲16.0%)
・住関品部門……構成比:19.8%(前年同月比99.7%、▲0.3%)
・サービス部門…構成比:0.4%(前年同月比94.3%、▲5.7%)
・その他…………構成比:6.2%(前年同月比98.4%、▲1.6%)

地震の影響で
衣料品が大減退。
反面、食品が売れ、
結果としてややプラスに。
3月は冒頭でも一部触れたように、東日本大地震の直接・間接的な影響を大きく受けることになった。食料品は生鮮食品は季節系のものを中心に順調、ただし鮮魚は水揚げ不足による供給不足が目立った。保存の効く缶詰やカップラーメンなどの食品は大いに売れ、アイスクリームや乳製品、納豆など工場被災や流通網の混乱で供給不足となった品々の動きは鈍い。

衣料品は気温の低下で春物商品の動きが鈍かったことに加え、消費マインドの低下や計画停電の影響で大きく苦戦。住関品は震災で防災に関連する商品(乾電池やガスボンベ)、室内でよく使われるもの(トイレットペーパー、テレビゲーム、ラジオなど)の動きが堅調。また、自転車もよく売れたとのこと。

今回発表は4月25日となり、前回のような遅延もなく、最低限のルーチンワークを行う体制が日本チェーンストア協会、及び所属する店舗の大部分に整ったことを想像させる。しかし発表された数字は多方面で震災の影響を色濃く映し出すものとなった。

現時点でも未だに大きな余震も続き、現場はともかく国レベルでの復旧対策もままならない状況にあるため、消費者のマインドはさほど回復していないことが予想される。食品の堅調さは続くだろうが、その他の分野で一時的な需要かさ上げされたものの勢いが継続するのか否か、気になるところだ。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー