制限速度を守ってほしいのが痛いほど分かる広告

2011/04/26 07:01

速度制限交通手段として自動車やバイクなどが普及すると、どうしても交通事故は発生してしまうもの。それらの事故に対して各国ではさまざまな団体が立ちあげられ、安全運転でハンドルを握るよう、交通事故を引き起こすような無謀運転をしないよう啓蒙活動を行っている。今回紹介するブラジルの交通医学協会ABRAMET - Associac,a~o Brasileira de Medicina de Tra'fegoもその類の団体だが、同時にユニークでセンスあふれる広告・プロモーションによる啓蒙活動でも有名である。今回紹介するのもその一つで、同協会による、「制限速度を絶対に守ってほしい」と願う気持ちの程が非常によく分かるものとなっている。

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↑ More attention. Less accidents.
↑ More attention. Less accidents.

電話ボックスと交通標識の足の部分ポスターの右側には非常に長い自動車道路が走っている。直線距離も長く見通しも良いため、速度制限も緩やか。左側の交通標識を見ると時速120キロまではOKのようだ……が、スケール感が少々おかしい。下のライトやすぐそばに見える電話ボックスで確認すると、周囲の施設が妙なのでは無く、交通標識が間近に存在するのでもなく、単に交通標識がドでかいことが分かる。そして右側にはロゴと共に「分かりやすくすれば、もっと事故は減らせますよネ」のメッセージ。

要は速度制限など交通標識で促している事柄を守らずに無謀運転に走り、事故を招く自動車を少しでも減らすため、これくらいはやってのけますよという協会側の意気込みを示しているわけだ。あるいは「本当はこの大きなのを創りたいけど難しい。けれども速度制限遵守の必要性は、この大きさくらいに大切なものだ」という重要性を表したものともいえる(ちなみにこのサイズの標識が本当に存在するわけではない。あくまでもポスター用に作られた絵なので、念のため)。

「あまりに大きすぎるとそちらにばかり注意が向いてしまい、対向車両や横断者がいたら危険ではないか」という話もある。しかし一方でここまで大きくすれば遠くからも確認できるため、早めに対応できるから交通標識としては非常に有益だとの意見もある。賛否両論はあるが、通常サイズの交通標識よりも何倍も強いプレッシャーを運転手に与えることには違いない。

今コンセプトの広告は他にも2種類ほど確認できるが、制限速度の数字と設置場所が異なるだけで、手法としては同じだ。


↑ 制限時速50キロと60キロの事例。場所は違えど、言いたいこと、切り口は同じ
↑ 制限時速50キロと60キロの事例。場所は違えど、言いたいこと、切り口は同じ

本当にこのサイズの交通標識を作ったとして、思った通りの効果が得られるか否かまでは分からない(是非共実証実験をしてほしいものだが)。しかし協会側の思いの丈、制限速度を守ってほしいという気持ちは非常によく分かる広告といえる。

ちなみに「ABRAMETはユニークでセンスあふれる広告・プロモーションによる啓蒙活動云々」と冒頭でも触れたが、他にも例えば飲酒運転の危険性を訴える、次のようなポスターを展開している(【ADS of the World】)。

↑ Drinking and driving
↑ Drinking and driving

何かにぶつかるか踏まれるかして、大きく形を変えたビールの缶。そこには自動車の絵が描かれており、あたかも自動車事故にあったかのように見える。そしてメッセージには「お酒を飲んで運転? 不可能ではないですけど、でもね……」との文字。飲酒運転によるリスクで、容易にこのビール缶に描かれたようなことになりかねませんよと訴えているわけだ。

国ごとに細かな事情の違いはあれど、無謀運転や飲酒運転など違法運転での自動車事故の危険性や、交通安全を守ってほしいとする人々の姿勢・想いはどこの国でも変わらない。昨今では【運転中のケータイ利用が二度と出来なくなるプロモーション】にあるような、自動車運転中の携帯電話操作による事故リスクが好例だ。今回紹介したような、シンプルかつ見た人がハッとさせられような交通安全啓蒙ポスターのようなアイディアは、日本でも容易に流用できるに違いない。

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