ブログもツイッターも「記録」第一「つながり」第二、でも度合いは…?

2011/04/18 19:30

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つながりネットエイジアは2011年4月4日、ブロガー(ブログを執筆し運営する人)におけるツイッター・フェイスブックに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、「メモや日記代わり」として記録ツール代わりにブログを作成・更新している人が7割近くにのぼり、ブログで他人とのつながりを模索したいと考えている人の約2倍に達していた。一方ツイッターの場合は「メモや日記代わり」と、他人とのつながりを求めている人の割合はほぼ同数となり、使い分けが行われているのが確認できる(【発表りリース】)。


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今調査は2011年2月10日から15日にかけて、15-54歳の男女で「自分のブログを作成・保有している」と回答した携帯電話ユーザーに対し、携帯電話経由のインターネットで行われたもの。有効回答数は1000人。男女比は3対7、年齢階層比は10代30.6%・20代30.9%・30代22.4%・40代以上16.1%。

ブロガーで構成される今調査母体に、ツイッターの利用の有無について尋ねた結果が次のグラフ。使っていない人は5割を超え、殆ど使っていない人も除いた「それなり以上に利用している人」は3割でしかない。

↑ ツイッターの登録・利用頻度状況(調査母体全体=ブロガー対象)
↑ ツイッターの登録・利用頻度状況(調査母体全体=ブロガー対象)(再録)

この「ツイッターも利用しているブロガー(「殆ど使わず」も含めたツイッターを登録している人全員)」に対し、ブログ・ツイッターそれぞれの作成・更新理由を聞いたところ、ブログでは「メモ・日記などの記録代わり」とする意見が最多となり、7割近くに達する結果が出た。

↑ 作成・更新理由(複数回答)
↑ 作成・更新理由(複数回答)

次いで「自分と同じ趣味や考えの人とつながりたい」「友達とつながりたい」といった、他人との意見交換・意志疎通などによる交友関係の構築を求める意見が続く。この点はソーシャルメディアの特徴にしてメリットともいえる。また一つ飛ばして「気軽にコミュニケーションができるから」「返事や反応をもらうことでコミュニケーションを取りたいから」も、「つながり」を求めるという観点では同意といえる。

一方でツイッターの場合、回答項目順位こそブログの場合と違いはないものの、その回答率(同意率)には大きな差異が確認できる。自分自身の自己満足的な「メモ・日記などの記録代わり」と、各種対象者とのつながりを求める意向に、差がほとんど見られないのである。

また、お手軽感的な項目でブログを上回る回答率をツイッターが示しているところを見ると、

・両者とも……記録やつながりを求めるツールとして
・ブログ……記録用ツールの意味合いが強い
・ツイッター……簡便なコミュニケーションツールとしての立ち位置

という位置づけが見えてくる。ツイッターも本筋ではブログと何ら変わらないのだが、RSSリーダーやチャット的な利用スタイルがメインであること、実際に「記録が残るブログでは無く、その場限りの会話のやりとり(チャット的なもの)」というイメージを多くの人が抱いており、機能としてもそれに近いため、このような住み分けが出来上がったといえる。

もっとも今件はブロガーを調査母体としているため、ツイッター項目の回答者は自動的に「同時にブログも運用している」ことになる。その観点で見ると、「ブログとツイッターを、両方同じ使い方で使う必要は無い」という割り切りをしており、それぞれの機能の結果は二の次と考えることもできよう。


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