気持ちは分かる…スマートフォン移行に躊躇(ちゅうちょ)する理由ランキング

2011/04/11 07:18

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スマートフォン検索エンジンgooにおいて実施されていた【スマートフォン移行に躊躇する理由ランキング】の結果発表が行われ、第一位には「もう少し様子を見たい」がついた。携帯電話各社ともスマートフォンには大きな力を入れている事もあり、続々と新機種が登場する昨今。現在の携帯電話が即時使えなくなるわけでは無い以上、自分の需要にベストマッチする機種が現れるのを待っているのかもしれない。また黎明期にありがちな「初期不良」を避ける心境も考えられよう。


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goo ランキング
スマートフォン移行に躊躇する理由
1もう少し様子を見たい
2スマホは何だか使いづらそう
3スマホの良さがよくわからない
4スマホは携帯料金が高そう
5買い換えるお金がない
6位以降を見る
(C) NTT Resonant Inc. All Rights Reserved.
今調査は2011年1月30日から2月12日にかけて、NTTドコモ「みんなの声」にて投票を実施したもので、投票数は3万3410票。男女別・年齢階層比は非公開。「この結果は科学的な統計にもとづくものではありません」との注意書きが確認できる。

【スマートフォン購入者、「同じ会社の携帯電話から機種変」が4割強】などにもあるように、スマートフォンの普及率は携帯電話全体の1割前後という話が複数の調査結果から出ている。携帯電話各社の今後の発売機種の傾向や、パソコンに出来ることの多くが「気軽に持ち運び可能な端末(胸ポケットに収まる)で可能」などの便宜性もあり、今後ますます需給共にスマートフォンはスポットライトを当てられていくものと容易に想像できる。

もちろん携帯電話をどのような機種にするかは個人の自由。スマートフォンに移行する・しないの意思決定を強要されるいわれはまったくない。ただ、単純に「話題性が高く」「高性能で」「各メーカーからも多種多様な機種が続々登場している」端末への乗り換えに腰が引けている理由はどのようなものなのだろうか、気になる話ではある。

トップの理由として挙げられたのは「もう少し様子を見たい」。この選択肢には「将来はスマートフォンに変える意気込みはある」「しかし現状では今一つ乗る気でない」「自分の気持ちを”決断”に変えさせる程の状況変化が欲しい」という意味合いが込められている。日本国内でのスマートフォン市場は立ちあがったばかりとも表現でき、広まりを見せるのはこれから。選択肢、自由度などもう少し状況が変化し、環境が整ってからでも遅くは無いとするものだ。緊急性が無い以上、今日明日にでも変える必要はないとする考えは、もっとも至極といえる。

第2位は「何だか使いづらそう」。既存の携帯電話の公式サイトが閲覧できない、タッチパネル式の入力インターフェイスは使いづらそう、音声通話をする時の持ち方が微妙など、携帯電話との違いにマイナスを覚えるものだ。公式サイトの閲覧はともかくとして、タッチパネルやサイズ・形は、逆に「それはスマートフォンだからこそのもの」としか説明できないので、仕方ないのかもしれない(あるいは食わず嫌いの部分もあろう)。仮にスマートフォンと同じ内部仕様で、入力インターフェイスやサイズ・デザインが通常の携帯電話と同じ端末が登場したら、どのような評価を受けるのだろうか、興味深い。

スマートフォン利用第3位は「良さが良く分からない」。【あなたが持ってるスマートフォン、どんなところがお気に入り?】でスマートフォンのお気に入りな点を挙げているが、多機能性・アプリの多さ・画面の大きさなどが上位を占めている。一方で利用機能としては「パソコン用のサイト閲覧、アプリ利用」以外は通常の携帯電話とさほど変わらず、「良さが分からない」という指摘も納得してしまう。

【スマートフォン購入者、「同じ会社の携帯電話から機種変」が4割強】のデータを見返すと、既存の携帯電話を解約せずに使い続けつつ、スマートフォンを新規導入する人も少なからず見受けられる。携帯電話の派生的な立ち位置にあるはずのスマートフォンだが、完全な代替機として認識されるには、まだまだ時間と状況の進展が必要なようだ。あるいは別物として並行普及していく可能性の方が高いのかもしれない。


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