今月は震災の影響は見られず全社が売上プラスに…牛丼御三家売上:2011年3月分

2011/04/07 06:51

[吉野家ホールディングス(9861)]は2011年4月6日、同社の子会社である牛丼チェーン店吉野家の2011年3月における売上高などの営業成績を発表した。それによると既存店ベースでの売上高は前年同月比でプラス0.8%となった。牛丼御三家のうち[松屋フーズ(9887)]が運営する牛飯・カレー・定食店「松屋」の同年3月における売上前年同月比がプラス7.5%、[ゼンショー(7550)]が展開する郊外型ファミリー牛丼店「すき家」がプラス7.0%だった(いずれも既存店ベース)のと比べると、大人しい結果と言える(【吉野家月次発表ページ】)。

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吉野家は2010年9月から、メインメニューの牛丼より安価な「牛鍋丼」を発売、これが売上高アップに大きく貢献する形となった。当然客単価は落ちていたが、それ以上の客数の増加で売り上げは前年同月比を上回るものが昨年9月では記録された。しかしその勢いも1か月で鎮静化してしまう。その後新商品を幾つか展開したが、売上は一進一退を続けている。昨今では新たな展開も特に無く、今回発表された3月分では客単価は少しずつ回復基調を見せているものの、まだ低い水準でしか無く、客足の増加も単価安でほとんど吸収されてしまい、結果として売上高のアップも最小限のものに留まっている。

↑ 牛丼御三家2011年3月営業成績
↑ 牛丼御三家2011年3月営業成績

吉野家の牛丼客単価は全社でマイナスだが吉野家の下げ方が著しい。吉野家の新戦略商品「牛鍋丼」「牛キムチクッパ」発売からしばらく経つが、それらがいまだに多くのお客に食され、結果として客単価が押し下げられている状況が把握できる(今月は値下げキャンペーンなどは無し)。客数が増えても安い新戦略商品が多く注文されるため、売上が伸びないという、吉野家自身にしてみれば嬉しくない状態。ただしこの数か月の間は、少しずつではあるが客単価の前年同月比は戻しを見せており、状況の改善が進んでいる感はある。

一方客数の前年同月比は三社であまり変わらず。よって客単価のマイナスの度合いがそのまま売上高の違いに現れる結果となっている。ただし客数において吉野家が一番大きな値を見せているが、これは同社の「2010年3月における」「客数の前年同月比(つまり2009年3月との比較)」がマイナス22.3%と大きなもので、その反動によるところが大きい。

今回該当月は東日本大地震による影響が懸念されたものの、少なくとも売上の上では大きな変移はなかった模様。しかし三社とも店舗において建物などの物理的損傷やライフラインの遮断から、営業休止を余儀なくされているところもある。今後の動向が気になるところだ。

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