救急車有料化、賛成は4割・反対6割

2011/04/04 19:30

救急車ライフネット生命保険は2011年3月30日、AED(Automated External Defibrillator、自動体外式除細動器)と救急医療に関する意識調査結果を発表した。それによると調査母体においては、救急車の有料化への賛成派は約4割であることが分かった。反対派はおよそ6割ほどいることが確認できる。世代別では歳を経るほど賛成派が増える傾向があるようだ(【発表リリース】)。

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今調査は2011年1月25日から28日にかけて携帯電話を使ったインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。15歳から59歳が回答対象で、男女比は1対1、年齢階層比は10代から50代まで10歳区切りで均等割り当て。

救急車を呼ぶことは公的サービスの利用として原則的に無料だが、【公立病院の治療代未払い急増中】【救急車の病院収容時間などをグラフ化してみる】でも指摘しているように「無料だから」とばかりに安易な出動要請が行われる事態が多発している。このような事態を避け、本当に必要な状況下にある人への救急車を十分に確保するため、救急車の利用を有料化すべきという話がある。

今件について具体的な金額、状況を設定せず、単純に有料化について賛成か反対かを尋ねた結果が次のグラフ。

↑ 救急車の有料化に賛成ですか、反対ですか
↑ 救急車の有料化に賛成ですか、反対ですか

全体では賛成派が4割足らず、反対派が6割強となり、反対派が多数派という結果になった。元々無料なサービスを有料化するのだから、反対派が多いのも当然といえる(元々安易に使うつもりなどさらさらない、多数の人にとっては「金銭的なとばっちりを食らう」形となるのだから当然だろう)。

年齢階層別で見ると、経年と共に賛成派が増えるが、特に10代の賛成派は少ない。これは「若年層…お金にあまり余裕が無く、金銭的負担を嫌う」「中堅層以降…お金の負担よりも、自分が急病で倒れた時にすぐに救急車がこれない状況のリスクを嫌う」と考えれば納得がいく。

リリースには両派の具体的コメントが寄せられているが、それぞれ抽出すると、

・賛成派……「安易な利用が減る」「タクシー代わりに救急車を使う人がいるから」
・反対派……「経済的理由で救急車の利用が制限される」「公共のものだから」「他人のために救急車を呼ぶことが難しくなる
 (「基本的には無料が良いが、非常時以外は有料で対応」という意見も)

となり、それぞれもっともな理由が挙げられている。

救急車も救急隊員も有限でしかない以上、今後(高齢者比率の増加で)出動頻度がさらに高まることを考えれば、何らかの「緊急時でない状況での呼び出し・出動」を抑える必要がある。有料化以外の有効な手立てがあれば話は別だが、それが無ければ最終的には有料化(個人的には一部有料化…緊急性が確認できない・救急車を呼ぶのに値しない状況だったと判断されれば請求されるタイプ)の道を歩まざるを得ないのではないだろうか。

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