位置情報SNS「フォースクエア」を使ったペットフードの宣伝

2011/03/28 12:00

フォースクエアGPSやデジカメ機能を標準装備した携帯電話・スマートフォンが普及し、誰もが気軽に情報発信を行い、位置を反映させたマーケティングや宣伝の恩恵を受けられるようになった。現在は「道具は整った。インフラも整備されつつある。さあ、どんな使い方をする?」と問われている、新時代のコミュニケーション創成期ともいえる。今回紹介するプロモーションも、その「新時代」を感じさせるものである(【ADS of the World】)。

スポンサードリンク



↑ GranataPet Snack Check EN Short
↑ GranataPet Snack Check EN Short

これはドイツで行われたペットフードメーカー【GranataPet】による、同社のペットフードの認知拡大のためのプロモーション。同社のペットフードはザクロを用いた健康的なものとして利用者の評判は高いのだが、知名度そのものが今一つ。そこでスマートフォンや携帯向けの位置SNS【foursquar】(GPS付きの端末利用が前提。色々な場所で「自分はここに来ましたよ」というチェックインを行うと、その回数に応じてバッジがもらえる仕組み。来訪場所にメモを残したり、メッセージを他人と共有することもてきる)と連動する形で知名度アップを模索することになった。

具体的な運用方法は次の通り。あらかじめ「仕掛け」を凝らしたGranataPet社の看板を用意しておく。ペット(今回は犬)を連れたオーナーが看板の内容に気が付き、手持ちのモバイル端末でfoursquarを稼働させ、「チェックイン」を行う。するとご褒美とばかりに看板下に用意されているトレイに、GranataPet社のペットフードのサンプルが一食分出てくという仕組み。アクセスしたのはペットを連れたユーザーだから、飼い主が「あらあら」と驚いている間に、犬たちはトレイから出てくるGranataPet社のペットフードにむさぼりつくという次第。

↑ 看板下で指示の通りfoursquarにアクセスしてチェックイン
↑ 看板下で指示の通りfoursquarにアクセスしてチェックイン

↑ すると「へい、サンプルお待ち」とばかりに、下のトレイに一食分のGranataPet社のペットフードが
↑ すると「へい、サンプルお待ち」とばかりに、下のトレイに一食分のGranataPet社のペットフードが

↑ むさぼりつくペットの犬。「うまい、うまいぞぉ。もっとよこせえ」「もう無いんだってばさ」という飼い主とのやり取りが聞えてきそう
↑ むさぼりつくペットの犬。「うまい、うまいぞぉ。もっとよこせえ」「もう無いんだってばさ」という飼い主とのやり取りが聞えてきそう

このプロモーションの結果、看板を見て「チェックイン」をした数百人が、追加用の「GranataPet社のペットフード」を買い求めに近所のペットフードを訪れたとのこと。さらに「チェックイン」をしてペットフードを手に入れた・ペットに食べさせた人の多くがFacebookなどのソーシャルメディアに書き込みをし、結果として同社の認知度アップ・公知効果も十分なものとなったという。

今件が興味深いのは、例えば「道端でキャンペーンガールがサンプルのペットフードを差し出す」というありきたりなものではなく、何らかのデジタル的な仕掛けを組み込んで、対象者の「体感」「経験」と「報酬」を巧みに結びつけたところにある。さらにネット上で気軽に場所の口コミ可能なツールが多数用意されているfoursquarと連動させることで、看板の場所が他の人に浸透していく可能性が多分にあることも、注目のポイントといえる。

実際、海外ではfoursquarを用いお店単位でクーポンを発行するなど、単なる位置情報の提供によるSNSを超えた「仕組みの活用」も行われている。今件はそのようなメリットを得られる場所そのものを「看板+自動トレイ」として創生し、サービスを提供したという点でも興味深い使い方といえよう。


■関連記事:
【天使降臨を疑似体験できる駅】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー