介護する側の不安や困りごと、多くは出費の増加や心身の負担

2011/04/04 06:11

不安マイボイスコムは2011年2月25日、介護に関する調査結果を発表した。それによると自分の家族に介護が必要になった場合に困ること・不安に感じることとしては、「精神的・肉体的な負担の増加」「出費の増加」が上位に並んでいることが分かった。それぞれ6割以上の人が懸念している。また半数近くの人が「継続性への不安」「仕事と介護の両立」を挙げている(【発表リリース】)。

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今調査は2011年2月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3290人。男女比は48対52、年齢階層比は10代1%・20代11%・30代29%・40代32%・50歳以上27%。

高齢化社会を迎えるにつれて、今後確実に増加するであろう介護周りの問題。【アマゾンが 介護ストアを オープンし 6000品目 ずらりと展開】などさまざまな介護向けアイテムの展開も行われている。一方で【6割が自覚する介護者ストレス】のように、介護をする側における社会的な問題もクローズアップされつつある。

今件調査母体では「現在介護をする対象が家族に居る」あるいは「いた経験がある」人は3割強に達している。介護が「身近な社会問題」という認識が出来る数字といえる。

↑ 自分の家族で介護が必要な人がいるか・いた経験があるか(別居含む、複数回答可)
↑ 自分の家族で介護が必要な人がいるか・いた経験があるか(別居含む、複数回答可)(再録)

それでは介護をする側の立場として、介護をする際に不安になる、困ることにはどのようなものがあるのだろうか。実際に介護に携わっている人には現実に不安に感じていること・困っていることとして、複数回答形式で答えてもらったのが次のグラフ。冒頭でも触れているが、「心身への負担」がもっとも多い結果となっている。

↑ 介護をする場合に困る・不安になること、介護をしていて困っている・不安に感じていること(複数回答可)
↑ 介護をする場合に困る・不安になること、介護をしていて困っている・不安に感じていること(複数回答可)

介護を受ける側の状態にもよるが、多かれ少なかれ介護をする側には物理的・精神的負荷がかかる。その負荷に悩まされ、不安を覚える人がいかに多いかが改めて確認できる結果となっている。第3位の「出費増加」も第2位の「肉体的負担」に近しい(「物理的負担」というくくりでなら同一視できる)ことを考えると、介護は「普通の人」には大きな負担となる行為であることが見て取れる。そしてその負担の大きさがあるからこそ、「いつまで続くのか分からない不安」が生じてしまう。

介護第5位の「仕事と介護の両立」以下は、具体的な負担内容が続いている。しかし具体的であるからこそ、解消しうる要件であることも多い。例えば「介護の仕方が分からない」「相談できる人がいない」「介護保険制度や介護サービスに対する知識・情報が無い」などは明らかに情報不足に起因するものであり、適切な情報を適切な手段で適切に提供する仕組みを用意することで、解消に向かうものと思われる。

そしてある意味もっとも注目しなければならないのは「困ること・不安は特にない」。この項目の回答率はわずかに4.4%。関連公的機関や団体は、この項目の回答率をいかに増やしていくかが求められよう。

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