鉄鋼は1割超えを記録・前年同月比でプラス4.6%(2011年2月分大口電力動向)

2011/03/25 06:12

電気事業連合会は2011年3月18日、同年2月分の電力需要実績の速報を発表した。それによると同年2月の電力需要(使用量)は10社販売電力量合計で803億kWhとなり、前年同月比でプラス4.6%を記録した。一方で産業用の大口電力需要量は前年同月比でプラス4.6%を記録し、これで15か月連続で前年同月の実績を上回ることになった。稼働状況は順調のようだ(【発表リリース、PDF】)。

スポンサードリンク


今調査の概要および用語解説は過去の記事まとめページ【大口電力使用量推移(電気事業連合会発表)】で解説をしている。そちらで確認のこと。

2011年2月においては大口全体で前年同月比プラス4.6%。「前年同月比」というしばりがあるが、それだけ工場の施設の稼働率が(昨年の同じ月と比べて)増えたことになる(機器の技術進歩などによる節電効果も反映されているが、誤差の範囲でしかない)。

大口電力使用量産業別前年同月比(2011年1月-2月)
↑ 大口電力使用量産業別前年同月比(2011年1月-2月)

今月も前月に続き、すべての項目で前年同月比でプラスを見せている。昨年のこの時期は「リーマン(ズ)・ショック」での急激な下げから回復の兆しを見せていただけに、そこから一年経過した上でのプラスは(上げ幅こそ小さいものの)力強さを覚える。特に鉄鋼は1割超えを記録しており、頼もしい限り。

先月比のグラフでは中長期の流れをつかむことは難しい。そこで記録保全の意味も含め、2007年1月以降の全産業別の前年同月比推移グラフを掲載しておく。

大口電力使用量産業別前年同月比推移
↑ 大口電力使用量産業別前年同月比推移(2007年1月以降)

2011年2月の時点で大口電力使用量の観点においては、2010年4月を天井に、同年3月までの急速回復傾向がやや失速に転じた後の、安定成長期に移行したように見える。昨今では「前年同月」における(例えば今件なら2010年2月)「前年同月比」が大きくプラスを見せていたにも関わらず、さらにそこからプラスの値を示しているあたり、確実な復調が見て取れる。

今件大口電力は国内景気(内需)を推し量る物差しとして注目すべき指標の一つ。特に次回(2011年3月分)以降は、今なお余震をはじめとした各種状況が続いている、東日本大地震(東北地方太平洋沖地震)の影響がどの程度生じるのか、動向に注視を行うべきである。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー