地震後の携帯アクセスを分析してみる

2011/03/23 19:30

アクセス解析イメージ先日発生した東日本大地震(東北地方太平洋沖地震)は東日本を中心に大きな傷跡を残し、いまだに復旧は進まず、発電所周りでは今なお事態が収まらない状態にある。そして小さからぬ余震は続き、多くの人の心身を共に揺るがす日々が続いている。当方(不破)もそのような状況下に置かれた人間の一人。仕事をしたり記事を書いたりアクセス解析をするなどの日常サイクルを、これまで以上に必死になることで、不安な心理を隅に追いやろうとしている。そのような中で、姉妹サイト【ライトニング・ストレージ】のアクセス解析をしている際に、色々と考えさせられる傾向が確認できた。今回はそれについて、覚書も兼ねてまとめておくことにする。

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【アクセス解析をQLOOKに切り替えました】で説明しているように、ライトニング・ストレージ(LS)ではメインのアクセス解析に【QLOOK】を採用している。中規模程度までのサイト向けアクセス解析サービスで、なかなかに高性能。そのアクセス解析の中で、2011年3月11日の地震以降、明らかにこれまでとは異なる傾向を見せるものがあった。それが携帯端末経由のアクセス。

QLOOKでは「携帯アクセス率」という項目で、アクセス数全体のうちどれぐらいが携帯端末経由なのかがひと目で分かるコマンドがある。それを見たところ、明らかに11日以降の携帯アクセス率が増加しているのだ。

↑ ライトニング・ストレージの携帯アクセス比率(黒の点線は移動平均線)
↑ ライトニング・ストレージの携帯アクセス比率(黒の点線は移動平均線)

元々LSでは土日になると携帯経由のアクセスが高まる傾向にある。これは元々エンタメ色が当サイトと比べて比較的高いことから、「出先や自宅で暇つぶしにウェブサーフィンを携帯経由で行う人が多い」からと思われる(実際、本家サイトの旧ドメイン版【http://www.gamenews.ne.jp/】でも同様の傾向は確認できる)。

ところが地震発生の3月11日以降、平日も土日もこれまで以上に携帯端末経由によるアクセスが増え、結果として全アクセスに占める比率も増加することになった。平日でも雄に1割を超え、土日になると15%前後に至っている。そして今週に入ってからは10%-15%で安定する兆しすら見られる。

可能性としては二つ。地震の直接の被害で据え置き型パソコンによるアクセスが困難となり、手持ちの携帯端末でアクセスするようになった。もう一つは14日から開始された計画停電(輪番停電)による、停電時のアクセスを携帯電話で行っているというもの。いずれにしても読者のアクセス環境に少なからぬ変移が生じているのが分かる。

当方も自宅の停電時にはインターネットへのアクセスがかなわないので、思いは十分以上に良く理解できる。それと共に、厳しい環境下で携帯端末でアクセスをしてきてくれた人たちに、果たして有益な・喜んでもらえるような情報を提供し得ただろうかと考えると、色々と複雑な気持ちにもなる。

アクセスしてきた端末の種類は?
せっかくなので計測対象期間(2011年2月20日-3月23日)における、携帯端末経由でアクセスしてきた人たちの、機種区分をグラフ化しておくことにする。まずはメーカー別だが、予想に反してソフトバンク(モバイル)がトップ。Willcomやemobileはほぼ誤差の範囲内でしか無い。

↑ 該当期間内・携帯アクセスにおけるメーカー区分
↑ 該当期間内・携帯アクセスにおけるメーカー区分

そしてその大部分がiPhone経由。携帯端末経由の4割近くをiPhoneだけで占めている。

↑ 該当期間内・携帯アクセスにおけるメーカー区分(100アクセス超端末のみ)
↑ 該当期間内・携帯アクセスにおけるメーカー区分(100アクセス超端末のみ)

サイトの特徴などによってこの割合は変わってくるのだろうが、あらためて「パソコンのサイトを携帯端末で観たい」というニーズをiPhoneがかなえているのかが分かる。またそれと同時にauのIS03の健闘ぶり、iPod Touchが意外に活躍しているのかが見て取れる。



本来なら本家サイト【http://www.garbagenews.net/】で同様の分析をするべきなのだが、実際にアクセスしてもらえば分かるように、携帯端末で来訪すると自動的にブログサービス内の別途サイト(携帯向けに自動変換されたページ)に飛ばされてしまい、詳細なアクセス解析が出来なくなる。統計データを取得できないので、断念せざるをえなかった。

アクセス解析などによる内部データでは、他にも大地震以降明らかに傾向が変わった点がいくつか確認できる。環境が修繕・回復し、かつてのような数字・傾向に戻ることを願わずには居られない。なぜならそれが、間接的にではあるが、震災の傷が癒されつつあることの証にもなるからだ。

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