超高速で宅配荷物が届くことが分かる広告

2011/03/22 07:10

EMSの折り込み広告昨今の震災で流通網も少なからぬ影響を受け、荷物の遅延が生じたり、配送が不可能な地域の存在を実感するに及び、普段の宅配便の業務の素晴らしさ、そして宅配便のシステムの存在感を改めて知るようになる。その宅配便の特徴・セールスポイントの一つが「ひとときも早く荷物を送ること」。もちろん速ければ速いほど良いわけで、スピーディー感を顧客に印象づけるため、例えば【「ライバルよりいつも先に」がひと目で分かる広告】のようなプロモーションも行われる。今回紹介する広告もその流れのもので、どれだけ自社の宅配便サービスが「素早く荷物を運ぶ」かがひと目で分かるというシロモノである(【ADS of the World】)。

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↑ グラビア雑誌の折り込み広告。シールをはがして中を開けると……
↑ グラビア雑誌の折り込み広告。シールをはがして中を開けると……

これは日本でも展開されているEMS(Express Mail Service)の中国でのプロモーション。EMSとは万国郵便連合に加盟している、個々の国の郵政担当官庁・準官公庁がサービスを提供しているもの。荷物配送の素早さ、配達状態が追跡可能、損害賠償制度などがセールスポイント。

ごく普通のグラビア系雑誌のページを開くと、そこには宅配便用の段ボールと同じ色をした紙で、封筒のように封印された折り込み用紙が。そしてEMSのシールで封がしてある。「何だろう?」と思いシールをはがし、封を開けると、中には誕生日ケーキの写真が納められている。

誕生日ケーキはよほど酔狂な人でない限り、誕生日当日にいただくもの。そしてケーキは生ものだから、完成したら可及的速やかに消費者の元に運ばれ、口にされることが望ましい。そのような「敏速に運ばなければ品質を損なう商品」と「EMSのパッケージや封印シール」を結びつけることで、雑誌を手に取った読者に「EMSの業務は素早い働きをしてくれるのだな」ということを強く印象付けさせることになる。いわく「誕生日ケーキを新鮮なまま送れるくらい、EMSは快速なのですよ」。

「スピーディーに相手に届けないといけないもの」を使った、今件EMSの広告には他にもいくつかのパターンが用意されている。いずれもシールをはがして封を開けると、「これは確かに速く送らないとダメだな」と読者に強く思わせるものばかり。

↑ 鳥の丸焼き
↑ 鳥の丸焼き

↑ アイスクリームの詰め合わせ
↑ アイスクリームの詰め合わせ

読者に与える印象は大きく、そのスピード感を知ってもらうには面白い手法といえるが、難点もある。単なる印刷と異なり、雑誌に「折りたたんでシールで封印する」ページを挿入する場合、恐らく導入コストは目玉が飛び出るような金額のものとなる。費用対効果の点で問題が生じかねない。単なる折り込み付録のように、別途用意されていて雑誌に同梱させる形の方が無難かもしれない。

もちろん、本当には写真にあるように、アイスクリームの詰め合わせをそのままEMSで送ることは不可能なのを周知させねばならないのは言うまでも無い。

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