天使降臨を疑似体験できる駅

2011/03/21 06:23

美女と野獣最近【誌上で試乗ができるARアプリ】のように、海外でAR(Augmented Reality(拡張現実・強化現実)を利用したプロモーションを多く見かけるようになった。主に利用する端末がスマートフォンで、そのスマートフォンの普及率が上がってきた事、新鮮味があって他の広告より目立ち、高い広告効果を望める事、そして何よりも今までのやり方では出来なかった自由な発想に挑戦できるのがポイント。今回紹介するのもその類の一つで、ある駅の広場に奇跡が起きるシロモノだ(【Creative Criminals】)。

スポンサードリンク



↑ Lynx Excite Angel Ambush London Victoria。
↑ Lynx Excite Angel Ambush London Victoria。

これはLynx社のボディースプレーAXE(アグゼ)ブランドのプロモーション。AXEといえば【「非常口」のサインを化粧品の広告にする方法】のようにインパクトのある広告展開で知られているが、これもまたしかり。イギリスはロンドン、ビクトリア駅の構内で展開されたもので、広場の中央には「LOOK UP(上を見て)」と描かれたプレートが配されている。そしてそのメッセージ通りに上を見ると、プレートの上に立っている自分の姿が映っている大型スクリーンが目に留まる。何の変哲もないありがちな仕掛けで、犯罪防止用かなと思うくらい。

ところがその様子を、一般の客のふりをした「仕掛け人」がチェック。適当な「ターゲット」がプレートの上に立ち、スクリーンを見上げたところで、手持ちのノートパソコンからプログラムを作動させる。

するとスクリーンには、プレートの上に立っている人の横に真上から天使が舞い降りてくる姿が映し出される。まさに言葉通り「天使降臨」。

↑ 大型スクリーンに映し出された自分の横に、天使が舞い降りる
↑ 大型スクリーンに映し出された自分の横に、天使が舞い降りる

もちろん本人自身の横には何も無く、スクリーン上に映っているだけ。いわゆるAR技術を用いたものだが、スクリーンは自分自身だけでなく周囲の人の目にも留まるので、俄然「その気」になる。天使と肩を組もうとしたり、羽の部分をいじったり、ダンスを踊ってみたり。

↑ 「羽、さわれるかしら」
↑ 「羽、さわれるかしら」

スクリーン右端にある商品(スプレー)本人だけを見たら「何だ、この人たちは」と不思議がるかもしれないが、多くの人の視線にすぐに気が付き、スクリーンに注意を移すことになる。「天使と出会える駅」ということで噂はすぐに広まり、この場所は注目のスポットに。

当然ますます多くの人が天使そのものとスクリーンに注目するようになる。そしてスクリーンの右端に映っているAXE(アグゼ)の男性用ボディースプレーも話題に登るという次第。もっともこのスプレーの表示が無くとも、AXEは天使をCMに取り入れることで知られているから、「あの天使の広告のAXE」と認識されたに違いない。

このプロモーションは冒頭で挙げたような事例のものではなく、「スマートフォンを持っていなくてもAR体験が出来る」という点でハードルは低い。場所は限られるものの非常に興味深く、可能性を秘めたものといえる。例えばこれを秋葉原駅周辺で、天使で無く初音ミクを使ってみたらどうだろう。そして今件では天使の動きはあらかじめ決められたパターンを繰り返すようではあるが、Xbox360の入力デバイス「キネクト」を使い、プレートの上にいる人に合わせる形でスタッフが反応を示す形でアクションを取り、キネクトでその動きを表示させている初音ミクに連動させたら……など、色々な応用が考えられる。想像力をかきたてるという点でも、注目したいプロモーションだ。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー